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2003年09月30日(火)    9月も終わり 〜人生一区切りで感慨深い日

今日で9月も終わり。
そして、今日は広尾での仕事納めの日。

なんだかんだと、約2年半ほど勤めた職場とも、今日でお別れ。
夕方、後始末をする私より先に帰る後任の経理担当の友人K、そして
女性社員2人に声をかけてもらう。
「長い間お疲れさま〜!また送別会でゆっくりね。今日はお先にー!」
私は「こちらこそ、ありがとうございました。お世話になりました。」と
頭を下げてご挨拶。なんだか感慨深くて、そして少し寂しくなった。

私の送別会、月末月初は忙しいので、来月10日以降のランチタイムで
企画してくれることになった。
「さすがに、もうお酒はまずいよね〜。(苦笑)」ということで。
いえいえ、お酒はね、8月でもまずかったと思うんですけどね〜。(笑)



職場からの帰り道、広尾の駅に向かう途中で、ふと気付いた。

思えば、社会の中で、何かしらの組織に属さない身分になるのは初めてだ。
明日からは、社会のどの組織にも所属しない専業主婦の生活が始まる。
あんなに楽しみにしていた10月なのに、なんだか世間からポツンと取り
残されるような気がしてきて、少し悲しくなった。

以前勤めていた会社を辞めた時、辞めてすぐに予備校に通った。
そこで新しく友達も出来た。
もう一生新しい友達なんて出来ないんじゃないか、こうして企業の中で
見知った顔に囲まれて日々が過ぎていくだけなんじゃないかと思っていた
のに、会社を辞めた途端に新しい世界が開けた。皮肉なものである。
でも、実は世界を狭めているのは自分自身であって、私はいつでも自由で
いつでも新しい世界は待っているってことも知った。自信がついた。

その後、会社を辞めた年の夏(8月)に、国家試験を初めて受験。
続く9月には母校の大学院修士課程の入試も受け、なんとか無事に合格。
退職して一年が経つ頃には、大学院生という身分を得た。

それからは、大学院に通うこと3年。
その間に、結婚することとなり、なんと妻という地位まで得てしまった。
これは、自分でも予想のつかない展開だった。(苦笑)
「一生一人でも、自分の力で生きていけるようになりたい。やっぱり女は
これからは資格だ!」と意気込んで会社を辞めたのに、まさか辞めて2年で
その自分が結婚することになろうとは・・・。(笑)

そして、大学院3年目の5月、縁あって広尾の職場で働き始めた。
あの頃は、主婦であり、学生(大学院生)であり、国家資格試験の受験生
(すなわち資格受験用の予備校生)であり、アルバイターでもあり・・・・・
加えて、2つのサイト(HP)のサイトマスターでもあった。
うーん、今思えば、あの頃の私は実にパワフルだった。(苦笑)



思い出話から、話を元に戻して・・・・・(笑)

今回の妊娠・出産に伴い、広尾の仕事を辞めることに決めた時、同じ職場に
戻ることは前提にしなかった。子供を預けてまで復帰するには、収入条件が
折り合わないからだ。
それに、自分自身、どの程度の期間で仕事に復帰したいか、それとも暫くは
専業主婦のままでいたいと思うのか、判断がつかなかった。まずは、実際に
その生活を始めてみないことには分からないというのが、正直な心境なのだ。

とはいえ、戻る場所もアテもないまま、今まで当たり前に所属していた社会
から身を引くというのは、どことなく不安定で心もとない感じがする。
きっとそのせいで、今は少し感傷的で寂しい気分になっているのだと思う。

でも・・・・・
またいつかチャンスと気持ちさえあれば、ご縁は訪れると思ってもいるのだ。
以前に会社を辞めて、新しい生活をスタートした時のように。
世界は、自分次第で広げることも縮めることも出来る。自由自在に。
いざとなったら、「やめる」という選択肢だってあるのだ。

今の私は、過去にそれを実体験しているのだから、恐れずに前に進もう。
こういう時、あまり過去を振り返ってクヨクヨしてはいけない。
後ろを振り返らず、顔を前に向けて、新しい一歩を踏み出すのみ。

さぁ、明日10月からは、新しい生活の始まり、始まり。
人生は、まだまだ先が長いんだから、存分に楽しまないとねっ! 



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