えびたま

2019年07月02日(火) 午後は頭痛で潰れた

東京新聞の望月記者の手記が原案の映画
「新聞記者」を観る。

父が日本人、母が韓国人でアメリカ育ちの女性記者・吉岡が
望月さんの役なのだな。
政治色が強くて、日本人女優がつかまらなかったよな
ネット記事を読んだ。
苦肉の策だったのかもしれないけど、多様なアイデンティティを持つ
主人公になっていて、却って物語に説得力がある。
韓国訛りの日本語だけれど、すごく流暢!!
1年半ほどでここまで話せるよになったと言う。すごい。
外務省からの出向で内閣調査室にいる官僚の杉原。
政府の中からと外からとで、
行政特区の医学部新設についての疑惑を探っていく。

森友加計問題や、伊藤詩織さんのレイプ事件、文書改ざんについて
そのまんまやんけと言う感じで物語に出てくる。
が、知らない(関心がない)人は、これ、どう見えるのだろ。
完全にフィクションに見えるのだろか。
もしかして現実?と気付けるのだろか。

劇中、登場人物たちが視聴している討論番組に
望月さん、前川前事務次官、新聞労連の南さんと
アメリカ人ジャーナリストのマーティン・ファクラーさんらが
本人役で登場している。
おそらく普通に討論していて、
現実の日本について話しているのだけど
映画の内容がちゃんとリンクするよに作られている。
それだけに、映画の虚構性に現実が飲まれてしまうのではないかと
ふと不安になった。

面白かったけれど、ハリウッドの似たよな作品よりは
カタルシスがない。
「スポットライト」とか「ペンタゴンペーパーズ」とか。
やはり解決してない問題だし、今まだ真っ只中だしね。
個人的にはドキュメンタリで観たかったけれど
エンタメにしないと、これだけ大規模な公開にはならないと
プロデューサーが話していた。だよなー。
出演した俳優さんたちはすごく偉いと思う。
参院選直前。是非ヒットしてほし。

微妙にスクリーンに近すぎたのか、観ているうちから頭痛が。
鎮痛剤を飲んでも治らなかった。
明日からプール!!と待ち切れないミニ典に
湯船にお湯をはって欲しと頼まれ、
ついでに自分もゆっくりお風呂に浸かったら
なんか治った。


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