MAXIMUM ★ OVERDRIVE
FAKE
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2003年10月31日(金) ■ |
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第217話「原点回帰〜遭難戦隊の真髄〜前編」 |
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今日、俺は久々に予定も無く家でボ〜ッとしていた。
暇を持て余していたので、レンタルで借りたDVDを返却すべく徒歩でビデオ屋へと向かった。
そのレンタルビデオ屋は、俺の家から一駅分ぐらい離れた場所にある。
俺は唯一の足である自転車が(一ヶ月程前から)故障していて、徒歩しか手段が無かった。
外はとても良い天気で心地良かった。
いや、むしろ汗ばむくらい暑かった。
「暑い…。」
着ていたジャケットを脱ぎつつ、ビデオ屋への長い道程を歩いている時のことだ。
携帯に着信が来ていることに気付いた。
『不在着信2件』
「ん?誰?」
確認をすると、1件はGO、もう1件はBUMPからであった。
「何やろう?」
折り返しGOの携帯にかけ直す。
「さっき、FAKEとすれ違ったで(笑)」
「へ?嘘やん??」
話を聞くと、BUMPはGOのアッシーをするために、わざわざ大阪から赴いていて、
今から電気屋に向かい、ホットカーペットを購入しに行くらしい。
「可愛い僕を迎えに来て♡」
俺の可愛らしい部分をさらけ出してみた。
するとGOは、
「FAKEが居る所と逆方向やから無理(笑)」
…あっさりと却下されました(笑)
「まぁ、買い物が終わったら迎えに行ってあげるわ。」
と言うことで、俺がビデオを返却し終えた後、BUMPはわざわざ車で俺を迎えに来てくれた。
「さて、何処に向かう?」
とBUMP。
「俺、腹減った…。」
とGO。
てなわけで、食事をしに向かうこととなった。
車で走行中、GOがゆずの『ゆずえん』のMDを引っ張り出した。
ゆずは、俺が高校の時ずっと嵌っていた歌手の一人だ。
最近は、あまり聞かなくなっていた。
懐かしいイントロが流れ始めた。
曲は『はじまりの場所』。
自然と俺は、この歌を口ずさんでいた。
GOもBUMPも同様だった。
この時、全員の心が一つになったと言っても過言ではない(笑)
歌の途中、BUMPがこう言った。
「なんだか、初心を思い出すなぁ!!(笑)」
俺もそう思った。
なんだかBUMP達と、ドライブを始めた頃を思い出し懐かしくなった。
その時、俺は余計なことを口走ってしまった。
「アッハッハッハッハッハ!いいねぇそれ!!(笑)」
まさか、その時はそれが本当になるなんて夢にも思わなかった…
後編につづく…
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