ぽあろの音楽旅日記
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2002年09月23日(月) 第84回 フジコ・ヘミングの演奏を聴いて

 静かな?ブームとなっている、フジコ・ヘミング。静かな、といっても、クラシック界で考えれば「空前の」ブームなのかもしれません。彼女の演奏そのものの魅力だけでなく、これまでの人生やらなんやらの重み的な部分もマスコミに取り上げられている原因なんでしょうね。そういうこともあって、ある種「賛否両論的演奏家」の一人であることは否めません。
 でも、こういった「一般受け」する人の存在は必要だと思います。サントリーホールにコンサートを聴きにいってきたのですが、客層には、普段ならサントリーホールなんて来そうにもない、「非クラシックファン」がかなりいるようでした。僕の妻も今回が初のクラシック系コンサートでしたし、クラシックの「入り口」としての彼女の功績は認めないわけにはいかないでしょう。そこから先の演奏の内容については、どうのこうの言うよりも、その人の「好み」もあるわけですし。
 僕はもともと「ピアノ嫌い」(しかも食わず嫌い)なので、彼女の演奏を他者の演奏と比べることはできません。ただ、僕は非常に気に入りました。生で見ることが、聴くことができたというのが一番の原因でしょう。彼女のCDを一枚持っていますが、正直こころが揺さぶられたりはしませんでしたし。でもサントリーの三列目からの、フジコ・ヘミングは素晴らしかったです。いい音楽経験ができました。
 ちなみに曲目は、ショパンのピアノ協奏曲第1番、リストのラ・カンパネラなど。休憩後のオケによるチャイコフスキーの交響曲第4番については、別枠で書かせてください(笑)。いいたいことがいっぱいあるので。


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