ぽあろの音楽旅日記
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2001年02月13日(火) 第22回 ベートーベン 交響曲第7番

 数ある交響曲の中でも、クラシック好きの中で際立って評価の高い一曲でしょう。もっとも、一般的な知名度では、同じベートーベンなら第5番「運命」第6番「田園」や、第3番「英雄」、そしていわゆる「第九」といった曲の方が断然高いでしょう。でもこの曲は、スケールの大きさでこそ前四者に譲りますが、曲の完成度が高いというか、「付け入る隙がない」というか。
 特に人気なのが「至高のアダージョ」といわれる第2楽章。いわゆる標題音楽ではないですから、この曲を聴いて得るイメージは人それぞれでしょう。僕の場合は「深い沈黙」というイメージがついています。悲しいのではなく、寂しいのではなく、ただただ黙っていたい、そんな感覚を感じます。
 むろん、他の楽章もすばらしいです。時折引っ張り出しては、しばらく聞き込んでしまいます。

☆C・クライバー指揮 ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団
 僕はこの曲に関してはいろいろな演奏を聞き比べていません。他にもすばらしい演奏はたくさんあるのでしょうが、このクライバー盤を聞いてしまうと、なかなか他のに手が出せない。すべての楽章の、すべての部分で僕を惹きつけてはなしません。とりわけすばらしいと思うのは、第3楽章でしょうか。ところで、今でこそこの盤は、以前に書いた「運命」とカップリングされていますが、僕が入手した当時は単独盤でした。「第7番」だけでCDになってるのって、珍しいんですよね。短いから。買うときに「ぼったくられるのかなあ」と思ったことを追記しておきます(笑)。
☆ハイティンク指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クライバー盤をあれだけ誉めた以上、ハイティンク盤に触れるのも申し訳ないのですが(笑)。ただ、最初に「第7番」を聴いたのはこっちです。曲のジャンルにもよりますが、初めてCDを買う曲に関して、僕がハイティンクに寄せる「信頼」はかなり高いんです。ハズレがない、とでもいいましょうか。奇をてらった解釈も少ないようですから、入門には最適だと思います。そして、これが彼の魅力なのでしょうが、必ず後で戻ってくるんですね、ここに。今はこの盤はお蔵入り状態ですが、きっとまた引っ張り出すんだと思います。


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