ぽあろの音楽旅日記
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2001年02月05日(月) |
第16回 ドヴォルザーク スラブ舞曲集より 第10番 |
ドヴォルザークと同じスロヴァキア出身の画家、アルフォンス・ミュシャの版画の展示会で、僕は運命的な出会いをしました。彼が書いた「秋(1900)」という作品とです。スラブの花嫁を描いた作品だという説明を受けました。おだやかな優しさに満ちた瞳、収穫の静かな喜び。じっと眺めているうちに、頭の中でこの曲が響いたのです。そのときは、ドヴォルザークとミュシャが同郷だとも知りませんでした。 結局、「清水の舞台から飛び降りて」その版画を購入しました。今、玄関に飾ってあります。この曲を流して、ぼんやり眺めるのは僕の幸せのひとつです。おだやかに、静かに。
☆コシュラー指揮 スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団 スラブ舞曲集の全曲盤です。何だかんだ言って、全曲そろっているというのはいいことですね。曲ごとにさまざまな表情を見せ、全体として統一感が残っている演奏です。特に「第10番」に関しては、居間のコンポでかけていたときに家族が「これいいね」と口をそろえた名演奏です。 ☆ケルテス指揮 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 以前紹介した、ケルテスの「新世界」に魅了されて、続いて購入したのがドヴォルザークの交響曲第8番(ロンドン交響楽団)。カップリングでこのイスラエル・フィルとの演奏が抜粋で入っていました。当時は華やかな「第9番」のほうがお気に入りだったのですが、「絵」の一件以来「第10番」のとりこに。いずれにせよ、スラブ舞曲とめぐり合わせてくれたのは、このケルテス盤です。
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