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■ 期待
最近足を運ぶ映画のレビューサイトの書き込みや、 対人関係に悩む人を見かけ、 その心情が理解できないことが、多々ある。
映画をこきおろすことも、 裏切りに悩むことも、理解できない。
本当に、わからなくて。
なにがそんなに腹立たしいとか、 なにがそんなに悲しいとか。
どうしてそんなに必死なのか、とか。
「モノのように扱われるのが嫌だ」と 泣き出した妹を見ても、よくわからなくて。
それでようやくわかった。
私は、何も期待していない。
映画なんて、人間なんて、そんなもんだろ。
そう、思うようになっていた。
私には「期待するに値しないもの」だから 悩むことも、怒ることもわからない。
あきらめが悪い人間として生きているけど、
期待もしていない私が何をあきらめずに
生きるというのだろう。
この、ガラス張りの見世物小屋のような 空間では、期待するだけ苦しいから。 期待したって何も変わらないから。
なのに、何をすればいいかもわからないんだ。
2003年11月26日(水)
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