■867号室のぐだぐだコラム■
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 天使の牙 B.T.A

観てきました。
もちろん小説のクオリティーは期待していません。

小説の映画化の悲しいところは、
原作小説を読む人間の想像力が豊かであれば
あるほどに映画はチープに見えてくること。

想像力と執筆量に制限が課せられることは
ないので、小説の世界は留まらずにすむ。

対して、映画は限られた予算で平均2時間作品に
仕上げなければならないので非常にシビアである。

原作小説から上手に足し算引き算をして
映画を作らなければいけない。
(この点で「GO」という映画は素晴らしかった)

そんなことを考えつつも観に行ったのですが、
この映画の場合小説とは「パラレルワールド」として
見た方が良いです。

そうです。
「私立荒磯高校生徒会執行部」と「Wild Adapter」
みたいなもんです(笑)

足し算よりも引き算が大きかったのでね。

原作小説を先に読んでいたので、
「これは映画では難しいなぁ」と思ってはいました。
したら全く違う話になっていました(笑)
設定も半分は違いましたね。

原作を読んでいればわかるところはわかるのですが…
なんだかスベテのエピソードが突発的過ぎて、
ストーリーに「流れ」がないように思えました。
なんか「はいポーン!それポン!次ポーン!」って
エピソードが飛び出してくるような(笑)

演出指導は良かったなぁと思います。
佐田ちゃんが初めての演技とは思えませんでしたヨ。

あとは音声関係。無音の使い方が面白かったです。

映像的には「日本映画って暗いよねー」って言われる
タイプの映像でした。編集は中途半端に凝ってました。


個人的にはキュウちゃん(嶋田久作)にもっと
でばって欲しかったです。
殺害されて焼かれた遺体になってもキュウちゃんは
キュウちゃんなカンジでした。(笑)




ところで「B.T.A」ってなんですか?

2003年09月03日(水)
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