■867号室のぐだぐだコラム■
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 薔薇の婚礼

『薔薇の婚礼』
昨年12月に単館上映したMALICE MIZER主演映画。

久しぶりの「レンタル料返せこの野郎!!」映画です(核爆)
MALICE MIZERを好きでなければ観るに耐えません。
ちなみに「レンタル料〜」第一弾は『押切』です(笑)
ビデオを借りてくる前は『ヴェルエール』のプロモのクオリティを期待して
すごく楽しみにしていた分打ちのめされました(苦笑)

まずMALICE MIZERの演技は問題ありません。
シナリオもいいでしょう。『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイヤ』をパクっていても。
室内セットはよくできています。
ロケ地のちゃちさも仕方ありません。許容範囲です。

演出と照明と編集が最低です。
あれなら学生の方がいいもの作ります。
映画を創る上で大事なのは光の方向です。
この作品は『あり得ない方向からの光』が多すぎです。
スΓテットを意識した照明も狙いなのかミスなのかわからないほど中途半端。
字幕の入れ方にも統一性がなくむしろ適当に感じられて見にくい。
本来なら一切字幕なしでも表現できるところを
演出不足でわからないから説明に付け足したように感じられる。
間延びした演出も多々見受けられる。
そして何より迫力にかける。
それが恐複テを感じる場面なのか、美しさに見とれる場面なのか、メリハリにかける。
映画やドラマは客観的なようでいて実は誰か一人の心の動きを追っている。
それがないのだ。
故にただ見ているだけで何も感じられない。


しかしここまでひどいと私にとっては反面教師的作品と思える。
個人的にMALICE MIZERの映像作品は好きなので残念です。
でもまた映画はやってほしいですね!
次はヴィジュアリスト手塚氏を監督に迎えれば完璧です!(爆)

2002年03月29日(金)
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