■867号室のぐだぐだコラム■
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 エリザベート

−誰も知らない真実エリザベート−

先日宝塚「ベルサイユのばら」でブルボン王家が滅ぶ様を観劇しましたが、
今度はハプスブルグ王家の末路の観劇です(笑)

「エリザベート」と言うミュージカルを観るのは3回目です。
最初は日本初上演の宝塚雪組による「エリザベート」
その次は昨年夏に帝国劇場で上演された東宝の「エリザベート」
そして、今日は東宝の再演の「エリザベート」

宝塚でのトート役は東宝版「エリザベート」で
悲劇の王妃エリザベートを演ずる一路真輝サマで、
それはそれはお美しい死の帝王トート閣下でございました。
そして昨年夏に観た時は山口祐一郎氏のトート閣下で、
ドラマでも活躍しているこのお方、とにかく身長が高い。
186cmの長身は立って居るだけで迫力満点。
でもってミュージカル俳優だけあって歌もカンペキ。
……が、歌声があまりに甘く、官能的すぎて、
自己陶酔しているように見えてしまうのがちょっと切ない…。
今回私が観に行ったのは、3人目のトートである内野聖陽氏。
このお兄さん、エリザベートの公演前ギリギリまで、
「モンテクリスト伯」で私の親父様と一緒に仕事をしていたそうで。
はい。もともと舞台俳優さんですから、歌は……ね。
単品で歌う場合は大丈夫なんですけど、
やっぱりミュージカル俳優の中に埋もれて歌うと、
流石に迫力負けしてしまうのが残念なところ。
しかし、歌はともかく個人的にルドルフ(井上芳雄/通称プリンス)より
背の低いトート閣下は許せないのです。ごめんなさい。

それにしても白塗り軍団こと黒天使のダンス。
踊るのは良いけど、どうかお願い。脱がないで下さい(泣)
この演出だけはどうしても受け入れられないデス。

ミニルドルフの少年達。
彼らは飛行機を模して腹で巨大地球儀に乗りながら歌うんですよ!
小さいなりしてものすごい芸当だと思います。
可愛いから居るだけでも充分なんですけど(笑)

そしてアダルトルドルフ…って怪しい表記だわ(笑)
えぇ、「誰でもピカソ」に出演もした井上芳雄くんですね。
なんか格段に実力が付いたというか、成長しているというか…
舞台慣れしたんでしょうかね。
雰囲気…というか、風格?迫力…とか、そういうオーラを感じました。
いやぁダテに"プリンス・ロード"を歩いているワケじゃないですね(笑)
(プリンス・ロードとはFANが花束を持って整列している井上君の帰り道のこと)

どうしても納得いかないのがラストシーン。
もうちょっとゴージャスに終わっても問題ないと思うのですが…。
ついでに柱から裸の上半身を出して踊る黒天使は本気で怖いです(泣)

このミュージカル、なんと言っても曲がいい!!
使われている曲には全くハズレはありません。
CDで聴くだけでも充分世界に引き込まれると思います。

まぁ…一番好きなのは宝塚雪組ヴァージョンなんですけどね…。
この時の公演は全員がまさに適材適所のハマリ役だったので。

ところで、日本のトート閣下は何故こんなにもヴィジュアル系なんだろう…。



2001年04月05日(木)
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