宮崎学さん,映画『スイート・スイートバック』,『MILLIBAR』


 宮崎学さんと都内某所。エロ教師の話、鳩の話。
「宮崎さんは小泉と最終戦争とか言ってるのに、私はエロ教師と鳩と日々戦って、なんともちっちゃいですね」

雑談もどこの誰か知らない人とするより遥かに楽しい。

話の途中で電脳キツネ目組組員から電話が入る。宮崎さんの還暦祝いの相談だった。
企画がわかってしまったらつまらないので、私は「はい」とか「いいですねえ」とか。
電話を切って「皆いろいろ考えてるみたいですよー。聞こえました?」と宮崎さんに聞いたら
「全然」
「すごく声が大きくて、受話器をちょっと離すと周りの人にも全部聞こえてるって人、たまにいますよね」
「辛淑玉」
「そうなんですか?うちの母もです」
「辛淑玉は声でかい。『お前が盗聴法に反対するな。盗聴しなくても全部聞こえる』って言ったんだ」
がはははは。

 先週見た『バッドアス!』の半券を持って行くと『スイート・スイートバック』が1,000円になるという「親子を観ようキャンペーン!!」で黒い金字塔映画『スイート・スイートバック』を再見。

多分見たことある、と思っていたが一番印象に残っているのが、この革命的ブラック映画を一緒に見た当時の私の恋人の一言。
「ゲ!あの黒人ウンコして1回しか拭かないのかよ」
素敵だったなあ、メルヴィン・ヴァン・ピーブルズも私の元彼も。

メルヴィンの息子、『バッドアス!』のマリオは『スイート・スイートバック』では13歳でファックシーンを演じさせられた。
今回の上映は当初「ノーカット」の予定だったらしいが、その場面はマリオの全身がボカシ。
都条例か何かの影響か?映画の最初に「やむなく修正を加えました」と断りが入る。
前回見たときはこの場面は丸ごとカットされていたような気がする。

そんな貴重な上映機会だというのに、スカスカの観客。ゴーゴーと鼾をかいて寝てる男が一人。
私は同列の離れた席にいたのだが、耐えられず移動。
しかしますます鼾は高くなり、映画が終わるまで止むことはなかった。

上映後明るくなって皆に睨まれる鼾男。しかし本人は全く気づいておらず。くそ、腹の立つ!
そいつの後ろの席の男性にまで「椅子を蹴るなり、頭を叩くなり、注意するなりしてくれよ!もう!」と怒りを感じてしまう。

 『MILLIBAR』でも「映画は良かったのに、鼾男がいて!」と不満たらたらの私。
素敵な男子と飲めば気分も回復、と思って誘ってみたが振られる。
2005年10月12日(水)

抱茎亭日乗 / エムサク

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