母クライシス?,極上昼食,『檸檬屋新宿』,一人文章道場


 昨夜T叔父から電話があった。
20日に捕り物があった塗装工Hから、母宛に朝4時に「会いたい」と電話がかかってきたらしい。
母はK叔父に相談をして「警察に電話しろ」と言われてもグズグズ言っているとか。

遠くに住んでるK叔父に電話して、私やT叔父に連絡がないのはどういうことだ?
あれほど皆に「この先何かあったらすぐに警察に言え」と言われていたのにグズグズ言ってるとはどういうことだ?
そして私が電話やメールをしているのに反応がない。殺されてるのか?

 心配だが、お誘いがあって極上昼食。
絶品のあわび雑炊、松茸土瓶蒸し他、どれも美味しい!松茸は初物では。寿命が延びたような気がする。

 午後出勤で21時過ぎまで働いて、『檸檬屋新宿』へ。
この秋創刊される女性誌の企画に悩む人たちとお話。
「昔『anan』のヒット企画で『セックスできれいになる』っていうのがありましたけど、今は脅しが一番。
『セックスブスにならない』っていうのはどうでしょう?」とくだらない事を言ってしまう。

骨董などインテリアに興味がある30代女性がターゲット、と聞いて「現代イギリス陶芸は?」と振ってみると好反応。
ロンドンでテロがあった時にイギリス出張中だった『ギャラリー セント・アイヴス』オーナーI氏に連絡しなくては。

 都内某所で宮崎学さんとお話。母対塗装工H事件でアドバイスを頂いたお礼。母と連絡がつかない、と言ったら
「金払っちゃったんじゃないか?」
「うーん、それはないと思うんですが。警察に連絡するのを嫌がるんですよ。すごい仲良かったから。Hは母の事が好きだったんじゃないかなあ」
「ストーカーだな」
「そうですね。あと、まだまだお金が引っ張れると思っていたと思います」
「色と欲か」
「『素敵な人!』と浮かれまくってた母はすっかり落ち込んで、静ーかに小さーくなってます」
「反省しろ。今までの生き方全てを否定せよ」と笑う宮崎さん。
「私も『今までトラブルにならなかったのは、お母さんの人格が素晴らしいからじゃなくて、たまたま運が良かっただけ』と言いました」

以前はよく宮崎さんに「桜井、男はできたか?」と聞かれ、ちょっと前は「掃除してるか?」で、最近は「原稿書いてるか?」と問われる。
元気に「はい!」と答えたことはほとんどない。トホホ。

そして宮崎さんが、下書きの終わった原稿の束を見せてくれる。
「企画から1年、陶芸でいったら粘土をこねてだいたいの形を作ってみたところ。まだまだこれから」
選挙だなんだと超多忙な中、原稿を書いている宮崎さん。
日頃「文章を書くのは金のため、伝えたいメッセージなどない」と言いつつ、命がけでやってるではないの!
原稿の束に頬ずりしたくなる。

これは「一人文章道場」だ。
「桜井も、一冊本を書け」と著書100冊に迫る文豪宮崎学に言われて
「本なんて売れないし、ライターは儲からない」とか言ってる場合じゃない。やるぜ!

「イギリス陶芸の本だな」と宮崎さん。
お、そう言えば『檸檬屋新宿』で出会った女性誌。これは何かが始まるかも。ワクワク。
2005年08月26日(金)

抱茎亭日乗 / エムサク

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