お誕生日続き,ささきもと子バッグ完成!,七月大歌舞伎『NINAGAWA 十二夜』,『なすび』


 7月26日が木村タカヒロさんのキャラクター、キムスネイクのお誕生日で、27日が三浦和義さん、28日はサエジマニアのoちゃんのお誕生日。御三方にお祝いメール。

 ささきもと子さんから「サクランボバッグ完成!」と写メール。

> かわいいけど、シックで上品☆

ホントだ!素晴らしい。素敵!(『MARIBAR BBS』29日の投稿参照)

24日にバッグ職人Kさんにもと子さんのオブジェを届けて、もう完成とは驚き。
もと子さんが出演するNHK『おしゃれ工房』の撮影に間に合うように急いで仕上げてくれた、Kさんの職人魂に感動。

 獅子座の男たちの誕生日が続き、ささきもと子バッグが完成し、なんだか気分がハイになる。
私も獅子座、日記もまもなく111111アクセスのゾロメか。「パーティーやろうかな」と思いつく。

興行打つにはお金がいる。10万アクセスの時は仕事もなく、気分も乗らず、静かに過ぎた。
今の仕事はちょこちょこ続きそうだし、夏は私の季節、暑さのあまり粋狂をやってみたくなる。

 目白のバー『なすび』の常連客に古典芸能の評論家先生がいて、歌舞伎座の『NINAGAWA十二夜』のチケットを取ってもらう。
暑いのに劇場まで来て下さり、チケットを受け取る。なんと、招待券!
蜷川幸雄の歌舞伎初演出が話題の作品で、大変な人気興行なのに。感激。

やはり、セット、音楽からして普通の歌舞伎とは全然違う蜷川ワールド。
襖も鏡張りで、非常に不思議な感じだった。
客席のフットライトも、鏡に映せば幻想的に浮かび上がって、歌舞伎座ってきれいな劇場なのね、と感心。

男女二役(女は男の振りをしているから三役とも言えるか)の尾上菊之助が頑張っていた。

舞台半ばで地震。客席はどよめくが演技は続く。
後で評論家先生に聞いたのだが、劇場の決まりでは、舞台の照明が落ちたら役者も逃げていいことになっているらしい。

「あほう」「きちがい」という言葉を何十回も聞いて、その馬鹿っぷりにこちらも気が変になりそうなくらい。面白かった。

9月の蜷川演出『天保十二年のシェイクスピア』もどうしても見たい!と思う。
どなたか、チケットないですか?買います!

 数寄屋橋交差点で評論家先生と再会。先生は丸の内線で、私と母はJRで『なすび』に向かう。
母と私が先着。先生にお礼。

先生は『FLAMENCO曽根崎心中』の帰りで、母は30日に見に行く。
千秋さんと他の常連客の中にも、今年の上演を見た人がいて、音楽、演出、衣装などについて議論百出。
ホント、『FLAMENCO曽根崎心中』が素晴らしい作品であるのもそうだが、『なすび』は文化レベルの高いお店だ。

 母と、絶縁状態にあるT叔父について激論。
「T叔父さんは、『気にしてる、と伝えてほしい』と言ってた」と私。
「一生気にしてればいいじゃない」と母。
「そう叔父さんに伝えてほしいということ?お母さんだって気にしてるんじゃないの?」
「私は許さない」
「なんで?」
「私は47年間働いた。それをあの子は『俺だって三十何年働いたんだ、威張るな』って言ったのよ。私の47年と一緒にされるなんて、冗談じゃないわ」
「そんなの!T叔父さんだって大変だったでしょう」
「Tはただ働いてただけ。私はTたちを食べさせて、夜学に行って、あんたを育てて、おじいさんの世話をしたの。私の苦労に比べてTは何にもしていない!だからKもHも(母の弟たち)怒ったのよ」
「じゃあ、T叔父さんは常に何を言われても『やあちゃん(母の呼び名)のおかげです。ありがとうございます』って下手に出てなきゃいけないの?」
「そうじゃないけど、TはYさん(母の夫。私の父親)を馬鹿にしたのよ」
「馬鹿にしたんじゃなくて、真実を言っただけじゃない。私だって同じように思ってる」
「あんたが言うのとは違うのよ。Tがそういうふうに見てたなら、私は許さない」
「T叔父さんに言われたくないという気持ちは分かるけど。その一言で傷ついたから、全部否定するわけ?
前にお母さんが私に『親子の縁を切る』って言った時に仲裁してくれたのはT叔父さんでしょ。
傷つけたり、傷つけられたり、癒したり、癒されたり、家族ってそういうものじゃないの?」
「Yさんが入院した時とか亡くなる時、Tはいろいろ助けてくれた。感謝してる。なのにYさんのことを悪く言うなんて、最低」

「で、『一生気にしてれば』って伝えればいいの?」
「私からは絶対に連絡しない。Tと付き合ってもプラスはない。マイナスになる人間とは付き合わない」
「へえ、全部損得なの。自分が『あの人はプラス』『こいつはマイナス』って決めるの。随分偉いんだね。」

母はT叔父の言葉に傷ついたのかもしれないが、自分もT叔父を傷つけていることに全く意識が及ばない。
「自分は間違ってない、あいつは馬鹿、私は誰も傷つけてない、って思ってるでしょう。それは傲慢だよ」と私。
「傲慢じゃない!」
「常に自分が正しくて、私は偉い、あいつは私を傷つけた、許さないって自分で言って人もそう言うべきだと思っているなんて傲慢じゃん」
「私は傲慢じゃない!」
「間違ってるよ!だから嫌われるんじゃん」
「嫌われてない!誰一人切れてない!皆続いてる!」
「それは皆大人だから言わないの。しつこく誘われて、うるさいなあと思ってるの!」
「ああそう!そう思ってりゃいいじゃない。私もこのままで行くわ!今更変えられないから!」

ますますヒートアップする母。元気で何より。T叔父には大変申し訳ないが、仲裁失敗。
2005年07月28日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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