木村タカヒロ展 in 『ちめんかのや』


 沼袋のバー&ギャラリー『ちめんかのや』で木村タカヒロさんのライヴ・ペインティング。今回はベリーダンスとのセッション。
20時からだが、着いたのは20時半。
始まっているようだったが、ギャラリーへの階段にダンサーらしき人がいて「飛んじゃう」と言っていた。
どうやら踊りの振動でCDの音が飛んでしまうトラブルで中断しているところに私が入って行き、空いている椅子にちゃっかり座ってしまったみたい。

先週より人が多く、踊るスペースも狭そう。
しかし、日本のベリーダンスの第一人者MAHAさんの体は柔らかく、開脚したらもういっぱいのスペースで、女性の体の曲線美をあらゆる動きで見せてくれる。
腰をくねらせ、胸を揺らし、お尻を振って、セクシーで激しい踊りなのに汗一つかかず、乾いている感じ。

失礼ながら、ベリーダンスはトルコ料理店などで何度か見たことがあるし、日本人らしいし、などと思っていたのだが、レベルが違った。
目が釘付けになってしまい、「おっと、絵も見なくちゃ」と木村さんの絵を見ると、MAHAさんの衣装の色と同じ色を使っていたり、MAHAさんがクルクル回ると丸を幾つも描いたり。

同じ場所でクルクル回り続ける動きというのはフィギュアスケートやバレエや歌舞伎にもあるが、「いつもより余計に回っています」という感じで回り続け、心配になるほどだった。
普通はだんだん回る速度がゆっくりになって回転が止まると思うのだが、MAHAさんはすっと回転を止めピタ。
「CD1枚分踊り続けました」と言ってたが、ハアハアもしてないし、歌舞伎の見得のようにグッと力が入ってるわけでもない。ビックリだ。
昼間にダンス教室を2レッスンやってきたとのこと。驚異的な体力。

出来上がった木村さんの絵は前回とは全然雰囲気が違って、皆が「美人ですね」と言っていた。

前回はライヴ終了後木村さんに挨拶をして帰ってしまったが、今回はバーで飲みながら木村さんにいろいろ質問。
イラストレーターとしてのキャリアとか、家族のこととか、今後のイベントとか。
20代の頃から活躍しているとは知らず、デビューの頃の写真が紅顔の美少年で驚く。
今も気取りのない素敵な人だ。

ライヴを見に来ていた女性が「みうらじゅんて何者なんですか?」と木村さんに質問して、「あの下ネタはなんなんでしょう?」
「あれは芸だと思いますよ」と木村さん。
「すっごいいやだったんです」
「そればっかりですからね」
「でも、だんだん慣れてきて、好きになりました」

『ちめんかのや』のご主人ともお話。バーの真ん中にある井戸や、古いアンプについて。
24時近くまで。楽しかった。
2005年07月02日(土)

抱茎亭日乗 / エムサク

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