『民俗酒家 農楽』,『MIYAHARA』

 早めに家を出たのに、またもやエレベータ前着10:01。なんで?
ケータイプチプチ作業には慣れてきたが、結構大変。2日間の予定が明日まで延長になる。

 お昼はNANIOさんと韓国料理『民俗酒家 農楽』。石焼ビビンバ750円。美味しかった。
内装がかわいい店で、ランプがとっても素敵。従業員に「どこで買えるんですか?」と聞いてみる。手作りとのこと。私の部屋に欲しい。

 休憩時間、Mに8日『泡盛』での私の酔態を聞く。駅とは反対方向に行こうとしたり、駅の階段で転んだり、そんなことはいいのだが、『泡盛』で眠ってしまったらしい。力王さんは枕を出してくれたとか。うわ、酷いね。

起きて「今、ここに誰かいたでしょ?」と自分の座ってた場所を指して何度も聞いたとか、数年前に辞めた会社の名前を何度もつぶやいていたとか、まあ恥ずかしいけど、そんなこともあるよね。

「真理ちゃん、ものすごい力で力王クンの手を掴んで『隣に座れ』って迫ってたよ。セクハラオヤジみたいだった」
あわわわわ。
「まじすか?!いやーん、それで力王さんは?困ってた?」
「ものすごく嫌そうだった」
ギョエー!なんてこと!

席に戻ったNANIOさんに報告。「どうしよう!やばいよねー。もう店には行かない方がいいかな?」
「そんな客はよくいるだろ。たいしたことないよ。あなた、寂しかったんでしょ」
「違うと思う。多分嬉しかったんだよね」

それにしてもMには悪いことをした。楽しかったと言ってくれたが、そんな酔っ払いの面倒を見て、1滴も飲まないのに割勘で、そりゃ「もう結構」だわね。申し訳ございません。立ち上がって最敬礼。
「いやいや大丈夫よ、面白かったから」と笑うM。ゴメンゴメンゴメン。

 本日は定時で終了。昨日から私が働いている会社に、昨年転職していて再会したグルメのMさんから電話が入る。

グルメMさんおススメの会社近くのフレンチ・レストラン『MIYAHARA』に行くのかと思った。
「ここですよね?」
「そうです」と言いながら通り過ぎる。
「あれ?ここじゃないんですか?」
「いや、ここですよ」と歩みは止まらない。
「何で通り過ぎるんですか?」
「あ、そうか。じゃ、ここにしますか」
グルメMさんは、ランチのおススメはこの店ですよ、という意味で「ここ」と言ったのであって、私とはお茶でも、と思っていたらしい。

せっかくの再会なのでいいじゃない、ということになる。
「それにしても偶然ですよね。運命の再会かしら。結婚したりして」
「…」
「冗談ですよ」
でも再会したのもヴァレンタイン・デイだし。ハハハ。

会社の話、仕事の話、グルメ談義。料理も美味しくて楽しかった。

普段はほとんど飲まないMさん、顔が真っ赤。「ちょっと飲みすぎました」とトイレへ。
私は、寒かったせいか、お腹が壊れる。Mさんが戻って私がトイレへ。
席に戻って、「Mさん、大丈夫ですか?」と聞くと「いやー、もう少し休みます」。
話していたら再び腹痛。「ちょっとスミマセン」とトイレへ。
戻ってみると、Mさん今度は顔が真っ青。入れ替わりでMさんがトイレへ。
知らない人が見たら、なんちゅうカップルじゃ。
従業員の女性は何事もない風にしてくれたが。

グルメサークルでは主催者であり経理マンのMさんが、いつもそれぞれのオーダーをきっちり計算してくれた。今日もそうしてくれると思ったら、「ここは僕が」。
あらら。Mさんは、ちょっとお茶のつもりだったのに、申し訳ない。

 帰りの地下鉄で、隣に立っている初老の男性が私の携帯電話を覗く。「真っ黒だ」とか言ってる。
メールを送り終わってから「フィルターをつけてるんです」。
「へー、そうなんだ。画面が真っ黒だから何かと思って」とオジサンは自分のケータイの白い画面を見る。
「覗けないようにフィルターを貼ってるんです」
「そうなの。そういうの売ってるの?」
「はい」
「年寄りだから全然知らなくて」
「ショップとかにあるんじゃないですかねえ」
「そう。年寄りは必要ないかな。ははは。お父さんによろしくね」
「死にました」
「そうか。頑張って」と私の肩を叩くオジサン。
よくわからんが「はい」。

 フレンチ・レストランでの様子も思い出すとなんだか可笑しくて、吹き出しながら帰る。

 高校からの友人Kのお母様が亡くなった。昨日今日の葬儀には参列できなかった。
お風呂でKとお母様のいろいろ思い出し、涙。
2005年02月15日(火)

抱茎亭日乗 / エムサク

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