映画『きまぐれな唇』,『オアシス』,温泉『ご近所さん』

 起きたら午後で、ご飯を食べたらもう夕方。“韓流”シネマコレクションをやっている新文芸坐で『気まぐれな唇』を見る。
どうということはない話だが男女の思惑の違いとか、本音を覗き見しているようで面白い。

主人公の男は冴えない日常を引き摺って旅に出る。短い間に二人の女に出会う。
こういうのを見てしまうと、「私も夕張に行ったらなんか面白い出会いがあったりして」と妄想を抱いて危険だ。

 次が本日メインの『オアシス』。『モンスター』も女優魂に揺さぶられたが、『オアシス』のムン・ソリも素晴らしい。日本の女優でこんなの出来る人はいないだろう。だから韓流ブームなんだよなあ。

私も鳩が嫌いとか蝶が嫌いとか言ってる場合じゃない。

面白いと思ったのは、女は空想の世界で健常者になるのだが、男はびしっと賢くはならない。どっちの世界でも衝動的でへらへらしてて、常に鼻をすすっている。
しかし彼は生きるのが下手なのかと思うと結構楽しそうで、実はかなり人生うまくやってるのか、と思ってしまう。

ああ泣いた泣いた。痛くて哀しくて可笑しい、いい映画だったー。「愛は勝つ」だな。

 そんな「愛は冒険」の世界はまるで感じない温泉『ご近所さん』に

「行ってみたい所はいろいろあります。
でも、一緒に行く人がどんな人なのかわからないと、イメージ湧かないなあ。」

と言ってみても

> どうすればいいのかな?

って、深い溜息。ほんとに何も考えてないのか、こちらに言わせたいのか?

「会って相談すればいいのでは?」

と水を向けてみる。

> いいですよ。
> でも、人と話すの余り得意じゃないから、大丈夫かな?
> あと、自分自身(見た目も中身も)に自信ないから、・・・。
> それでいいなら、いつ頃がいいですか?

それでよくはない!そんなつまらなそうな人に会いたくないし、温泉など行くかね。

夕張温泉はどうだ。しっかりアレンジして連れてってくれたら、虜になる。
……『オアシス』より有り得ないファンタジーだな。
2005年01月15日(土)

抱茎亭日乗 / エムサク

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