『TO THE HERBS』,『宮崎学の文章道場!』,『檸檬屋新宿』

 10月2日以来電話もメールも反応が無かった母から電話。やはり元気が無い。

 1、2時間眠ってしまって12時過ぎ、文章道場の課題2本を仕上げて宮崎学さんに送る。

 匿名希望Aさんとお昼ご飯を食べる約束はキャンセル。
その後14時から東銀座で人形劇を見る予定だった。
公演場所がわからなくて調べたりしていたら14時にも遅れそう。
連絡をすると、公演時間は40分ほどとのことで、もう間に合わない。

Aさんが脚本・演出の久田恵さんを紹介してくれることになっていた。
しかし公演も見ないで挨拶するのも大変失礼な話だ。うううどうしよう。

Aさんは「まかせます」。とりあえず向かう。
巣鴨駅で都営線に乗り換えたら、東銀座駅は三田線ではなく浅草線だった。ありゃりゃ間違えた。日比谷で日比谷線に乗り換えよう。と思ったら逆方向の電車に乗っていた。大失敗。

もう行くのやめたくなる。Aさんだって待つのは嫌だろう。相談したいがAさんのケータイは留守電。地下鉄のため、ずれまくったタイミングでメール送受信。

15時半、やっと会場の『あらじんデュオ』に着く。
迷ったが、2回目のステージ待機中の久田さんにご挨拶だけして失礼する。
あーあ、せっかく人形劇っぽい格好で来たのに。
しかし作品は子供向けではなく、大人がお酒を飲みながら楽しめる、楽器演奏やピエロ(人形ではない)も登場する、かなり凝ったショウだったらしい。

 『TO THE HERBS』で遅いお昼。
17時過ぎに新宿に行かなければならないので、ここも慌しく。
Aさんにはデザートだけご馳走して、勘弁してもらう。仕事の話、文章道場の話。

 17時半前にグランカフェ・ピクチャーズ着。
私を見た宮崎さんの第一声「なんだ、その格好は」。「え、変ですか?」と私。「いつもでしょ」と誰か。
クリーム色のベレー帽に、黒と紫と紺の三つの袖とニンジャの頭巾のようなフードがついてるトップはやっぱり変かもしれない。

『宮崎学の文章道場!』4回目。今回2本の課題を締切までに提出したのはNANIOさんだけ。
1本のみ提出が2人。

多忙の文豪宮崎学が「全部を見て添削できませんでした。後日ちゃんとお渡しします」と受講生に詫びる。
そんな!今日の昼に提出して見てくれって言う方が間違っているのだ。申し訳なさいっぱい。

今回課題の「市民運動」に批判的な宮崎さんに、熱心な市民運動家で熱烈宮崎ファンのMさんが、いかなる文章で挑むのか、それがこの道場のメインイベントであった。
しかし、「無理でした!」とMさん。これには皆自分のことは棚に上げて大ブーイング。
ずーっと責められ続けて、Mさんの苦労がわかる私も笑ってしまう。

私は『運動オンチ』というタイトルで市民運動について書いたが、苦労した点を宮崎さんに聞かれる。

「テーマに対する問題意識の深さが大事、との話でしたが市民運動とかポピュリズムについて考えても、書きたいことが出てこない。才能の無さ、問題意識の浅さ、私には引き出しが全然ないと痛感しました」と、書いた後だから吐ける弱音。
 
「市民運動への懐疑とか、ポピュリズムをやって失敗したなとか、それは俺が自分でやってきて感じたことだからね。ずっと考えていたことだから。桜井の問題意識が浅い、というわけではない」と宮崎さん。

課題もう1本は、優秀作品に賞金が出ることになっていたのだが、該当者なし。
締切には間に合わなかったとはいえ、かなりうまく書けたと思うのだが。
宮崎さんが駄目だといったら駄目だけど。

 恒例の『檸檬屋新宿』。住枝さんは今日私たちは来ないと読んでいたらしく、慌てて準備をしてくれる。

映画の話いろいろ。『山猫』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』が好き、と宮崎さん。映画がらみのイベントもいろいろあって、楽しみ。

実は『月刊やきものネット』の原稿がまだ出来ていない、と言ってしまった。
「酒飲んでる場合か」と宮崎さん。
日曜日中に終える予定。しかし夜は誘われてて、夕方までに終えられるかは微妙。
さすがにこれは言えなかった。
2004年11月20日(土)

抱茎亭日乗 / エムサク

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