関西突破塾,『うまいもん家 酒楽酒』,『やちむん』,『土間土間』?『大阪富士屋ホテル』

 10:06東京駅発のひかりに乗るつもりが10:36になってしまう。駅弁は松茸ごはん。
10分ほど遅れて久し振りの関西突破塾に到着。会場は心斎橋『ハートンホテル南船場』。

今月13日の『トリックスター』では、終わってから「レポート書いて下さい」と言われ、頭が真っ白になってしまった。
「キャー、宮崎さん素敵!」と思うような一言もあったのに、まるで覚えていない。
今回はしっかりメモを取る。

今日のゲストはスポーツライターの玉木正之さん。私は今スポーツにはほとんど感動も関心もないが、プロ野球再編問題は新旧世代対決として興味深く眺めている。面白い裏話いろいろ。

なぜナベツネがプロ野球界を牛耳ってきたか、なぜ他社メディアも他社球団もそれを増長させるばかりのヘタレなのか。
なぜオリンピックはあそこまでドーピングに厳しくなければならないのか、一方パラリンピックはドーピングにどう対処しているのか。
学生は企業から金をもらってはいけないが、監督がスカウトから金をもらうことは禁じられていない。
大人、為政者はスポーツをどのように利用しているのか。そのありようの日本と、欧米の違いとは。
楽天、ライブドア、ソフトバンク、3者の過去の所業と野球参入への思惑とは。
大変濃い話だった。

私はスポーツに興味がない、野球が嫌い、とは言えない職場で働いていた。
でもたくさんのお客様に来て欲しい、来たお客様には楽しんでもらいたい、という思いはあった。
そういう情熱のようなものは当のスポーツをやっている会社からは全くではないが、あまり感じなかった。

「野球を運営している会社は日銭が欲しいだけ。野球をやりたいのではない。札幌に行った日ハムは地域密着型のチームになりたいのではない、ハムを売りたいだけだ」と玉木さん。

Jリーグの川淵チェアマンが記者会見で記者に「Jリーグを創設して何をするんですか?」と聞かれ、「サッカーをやるんです」と答えた。この一瞬マヌケに思えるやりとりをどこのメディアも報道しなかった。しかしこの問いと答えには非常に多くの意味が含まれている、と玉木さんは言う。

スポーツは金、教育、政治に利用するためのものである、という文化が地域密着の市民スポーツになれば変るのか、変えたいのか、私にはわからない。
スポーツが企業のための興行ではない、ただスポーツを楽しむためのスポーツになるとは思えない。

魑魅魍魎蠢くスポーツ業界の中で、ひたすら僅かな数値の差を追い一生懸命になっている人間の姿は、ドラマがあり、滑稽だけど美しく見えたりする。
「子供たちに夢を」「スポーツの健全な発展を」と願う人々には申し訳ないが、魑魅魍魎が汚く醜いほど面白い、と思ってしまう。
これは酷い運動オンチで苛められた私の「歪んだスポーツ精神」かもしれない。

 二次会は『うまいもん家 酒楽酒』。玉木さんとは席が離れていてお話できず。
私は玉木さんを今回初めて知ったのだが、非常にエネルギッシュで面白い人だと思った。

宮崎学さんから文章道場用の原稿を預かる。私はまだ課題を提出していないので、読まない。

 三次会は『琉球酒家 やちむん』。沖縄のおばんざい。美味しかった。
店の真ん中に仕切られた楕円形のこあがりがあって面白い造り。

妄想型ストーカーについて。恋話。この辺りから記憶がない。

 後日聞いた話と、私の判読しにくいメモによれば四次会は『土間土間』。
私はワインをボトルで注文した直後に寝てしまったらしい。申し訳ない。

 NANIOさんが私の泊まる『大阪富士屋ホテル』に送ってくれた。ここからは覚えている。
「もう1軒行く?」という話になり、しかし近所にお店はなく、「じゃあNANIOさんを送ってあげよう」。
「帰り一人じゃ危ないでしょ」と遠慮するNANIOさん。もう2時過ぎ。
「いいから送るの」とNANIOさんが泊まるホテルの前の横断歩道まで行って別れ、今来た道を戻ればすぐ、のはずが迷ってしまう。
地図を片手に暫く彷徨って、3時過ぎにホテルに電話。ナビしてもらう。

 深夜営業のスーパーで食料を買う。朝食つもりが部屋でカットパパイヤとおにぎりを食べてしまう。
アラームをセットして寝る。
2004年10月24日(日)

抱茎亭日乗 / エムサク

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