『Starbucks Coffee』,『キンカ堂』,Hさんお見舞い

 22日のバー『MARIBAR』の看板をささきもと子さんに発注。ラフ案を見せてもらう。
大塚駅で待ち合わせて『Starbucks Coffee』。
「大人の女」な感じで、可愛らしくならないように。いろいろなものに長く使うかもしれないから飽きが来ない、でも斬新なもの、というワガママな依頼だが、イメージを超えるものになりそうだ。

 もと子さんと一緒に池袋に出て『キンカ堂』で材料選び。出来上がりが楽しみ。

 22日のパーティーでは、もと子さんのカードを売る他、映画『CHARON』の宣伝とか、読者や友達の活動を応援するいろいろな情報発信ができればと思っている。皆様ご利用下さいませ。

 聖母病院に入院しているHさんのお見舞い。池袋駅からのバスがなかなか来ないと思ったら、目白通りはお祭りでお神輿が出ていた。

8月1日に来た時は病室で眠っていたHさんだが、今日は食堂にいた。
いつもそこで絵を描いていると聞いていた。
「ここが噂のアトリエですね。随分描き貯まったでしょう」。
ファイルを見せてもらう。面白い。入院生活をエンジョイしている様子。

前回書いた私のお見舞いカードを、誉めてくれた。
いろいろな話。お見舞いに来てこんなに楽しい事もない。
「お金取れますね。面会料」と言ったらHさんは笑っていた。

テーブルにあった良寛の本を見ていたら「目下の関心事」とHさんが言う。
「良寛?」と私が言ったら「違うよ、真理ちゃんの」
「うーん、いい男探しかな。強くてかっこよくて面白い人ってなかなかいないですね」
「強い男なんていない。女の方が強いんだから」
「そうなの?」

私には「強い男」として思い浮かぶ人は何人かいるが、病人の前で「あの人は強い、この人は強がってるけど実は弱い」という話も面白くないだろうと思った。
Hさんはファイルの中から書いたものを見せてくれた。
「何かのために死ぬ覚悟より、何があっても生きていく覚悟」
みたいなことが書いてあった。Hさんのオリジナルか誰かの言葉かわからないが。
Hさん、素敵。

作品は本にしたらいいのでは。相田みつをや鶴太郎よりずーっと面白い。うまい。
2004年09月12日(日)

抱茎亭日乗 / エムサク

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