『楽』,お見舞い,映画『三浦和義事件』,『STARBUCKS COFFEE』

 日本酒に詳しい『心のご近所さん』と会う。
三重県の人なのに東京の日本酒の美味しいお店に詳しいので造り酒屋の人かも、と思っていたらそうだった。昨日初めて電話で話して判明。

お互いの都合で昼から飲める東武池袋店『楽』にする。13時の待ち合わせに遅刻。
大きなリボンのついた白いブラウスに、友達が「おっぱいドレス」と呼んだ麻のワンピースに、化粧をする時間がなくてほぼスッピン。歩きにくいコールハーンのサンダル。

先方も池袋は不案内だったようでそれほど待たせなかったが、東武はかなり広く迷わせてしまって、待ち合わせ場所としては失敗だった。
メールだけのやり取りだった人と初めて会うのは毎度ドキドキするものだ。電話の感じだとオジサンっぽかったが。
現れたのは予想外に若くてかっこいい、ツルツル頭の人だった。
ニコニコ顔の私。あははーん。

東武の酒売り場はかなり充実している。Sさんは行ったことがない、というので案内。
Sさんの蔵は百貨店とは取引していないらしい。

山口県のお酒フェアをやっていてSさんが「お、『貴』や。この蔵は知り合いです」と言ってたら、当の永山本家酒造の杜氏である永山貴博さんが、日本酒について話をするとかで売り場にいる。
二人は広島にある醸造研究所で一緒だったとのことで、仲良さそうに日本酒談義。

永山さんが講演会の出番になったので、私たちは日本酒売り場の奥にある『楽』へ。
ランチを食べながら飲む。日本酒の話を中心にいろいろ話を聞く。

Sさんはプロボクサーでもあり、板前志望で東京の飲食店で働いていたこともあり、今は造り酒屋の若旦那。もうすぐパパになるらしい。
「この頭はこわがられます」と言うので「そう?かっこいいですよ」。
スタイルもいいしモテるんじゃないかなあ。しかし私には全く関心なさそう。

これから私は予定があって、Sさんは時間が余るとのことで「格闘技好きなら『マッハ!!!!!!!!』見れば?おススメです」と言って、シネマサンシャインまで送る。
日曜日で映画の日でかなり混んでいる。トイレに行きたいと言うSさんの手を引っ張って受付まで連れて行って、「じゃ」。

 私は急いで目白駅。知人が入院している聖母病院へバスで行く。
知人は寝ていて、2回声をかけるが目を覚ましそうにないし、時間もないしで書いてきたお見舞いカードを枕元に置いて帰る。

お見舞いに来ることは言ってなかった。知人は粋人だし、元気のないところを見られるのは嫌かもしれないので会えなくて良かったかも。早く元気になりますように。

 聖母病院のトイレで化粧をして、サンダル擦れに絆創膏を貼って、急いで原宿。
モーニング娘。かなんかのコンサートがあるらしく、駅から大混雑。
歩きにくいサンダルを後悔しつつ頑張って歩いて『UPLINK FACTORY』。

ぎりぎりに着いた会場はギュウギュウ。電脳キツネ目組のSさんカップルが来ていて、先に入って空席を見つけておいてくれた。
ここは普通の映画館ではないからか映画の日割引はなかった。

高知東生が三浦和義、宝生舞が良枝さんを演じる『三浦和義事件〜もうひとつのロス疑惑の真実〜』。
ほとんど知っているエピソードだったが、三浦さんがお金を貸していた女性の遺体がL.A.で発見されて、それが更に騒ぎを大きくしたことなどは知らなかったか忘れていた。

事件と裁判の事実を追ったドキュメンタリータッチの映画で、私としては三浦さんと良枝さんの出会いと別れと再会の人間ドラマをじっくり見たかった。
子供たちが出てこないのもなんだか不自然。

楽天的でお茶目で、見ようによってはいい加減でふざけているような部分と、生真面目でマメで困っているひとを見たら思わず助けちゃうような部分が同居しているのが三浦さんの面白さだと思うのだが、その辺はさらっと描かれててちょっと物足りない。

上映後、東真司監督と三浦さんのトークショウ。
三浦さんの登場に客席から「かっこいい」と女性たちの声。
ステージから三浦さんが良枝さんを呼んで飛び入り参加。
生で良枝さんを見るのは初めて。顔が小さくてきれい。あまり変っていない。
ナチュラルメイクの今の方が若く見えるくらい。
『フルハムロード・良枝・アゲイン』では無農薬野菜も売っている、という話。

終了後、Sさんカップルと三浦夫妻と少し立ち話。
良枝さんに「『LOVER』読みました」と言ったら「あれ、売れなかったのよね」。
「そうなんですか。すごく良かったですよ。良枝さん素敵、お二人は本当にいいご夫婦だなって思いました」

 Sさんカップルと『スターバックスコーヒー』でお茶。Sさんにご馳走になる。
映画と事実のエピソードの違いとか三浦夫妻の、映画よりドラマチックな再会劇について私の解説。

三浦さんと宮崎学さんについて。
「宮崎さんと話すのはものすごく緊張するんですよね」と言ったら
「意外。それは好きだからじゃないの?」と二人。
「好きですよ」
「えー?」
「当たり前じゃないですか。愛してます」
「そうなんだ」
「男としてどうこうじゃなくて人間として」

Sさんは人間的に好きか嫌いかより、意見が合うか合わないか、主張が正しいかどうかで判断すると言う。
「宮崎さんと三浦さんではどっちが好きなんですか?」と女性に聞かれて
「うーん、藤原竜也かな」
「どうしてもどちらか選べと言われたら?」ってそんなこと誰も言わないと思うが。
「どちらもファンだけど、三浦さんから何かを求められることは多分ない。宮崎さんになんかやろうとか、集まれとか言われたら飛んでいく。」

私の活動について。Sさんに「やってみたいイベントは?」と聞かれたので
「宮崎さんと三浦さんの2人の話は聞いてみたい」
「何を聞くの?」
「二人はタイプも違うし、合わないかもしれないけど、二人ともすさまじい報道被害にあってそれぞれの闘い方で権力やメディアと向き合ってる。酷い目にあってるのに笑い飛ばす明るさと、普通の人では考えられないような強さがあって、周りの人、弱い人にはとても優しい。共通点があると思う。違いは宮崎さんは硬派、三浦さんは女の人大好きなところかな。その辺も並んで聞いたら面白いと思う」
「あとは?」
「私が今会いたい人は藤原竜也と矢沢永吉なんですけど」
「会いに行ったらいいじゃない」
「そう簡単には会えないでしょう。宮崎学VS矢沢永吉も見たいなあ」
「何を話すの?」
「30億の借金を踏み倒した男と30億騙し取られてほんの数年で返済した男。かたや暴走族のカリスマ、かたや暴走族(の冤罪裁判)を支援する。ま、テーマなんか何だっていいんです。こじつけで。ただ好きな人の話が聞きたいだけですから」
他いろんな話。
2004年08月01日(日)

抱茎亭日乗 / エムサク

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