| 慶応義塾大学病院,『ヴェローチェ』,新宿区役所,友の失恋 |
9月6日のガン検査の結果を聞きに慶應病院。要再検査。 4年前にも1度再検査になって、その後はずっと問題なかった。今度も心配ないと思う。 しかしあの痛い検査をまたやるのか。勘弁してくれ。
今日は超音波診断。ガン検査より楽だが、これだって無痛ではない。 「痛みが酷ければお尻から入れる方法もありますけど、その方が嫌だという人もいます」 「嫌です。頑張ります」
信濃町から新宿区役所に寄って新橋に行こうと思ったが、時間がなくなって新宿駅で引き返す。えらい遠回りして時間通りに新橋駅。
名原さんと『真理さんへ』の原稿の読み合わせの予定だった。 今回も4、5時間はかかるだろうと思っていたが、「1時間しかない」と名原さん。 「じゃあ出だしとあとがきだけにしますか」と提案。 駐車場や喫茶店を探している間に時間がどんどん過ぎる。
禁煙席がない『ヴェローチェ』の外の席で激論になる。 私が送った原稿はやはり読み込む時間がなかったようで、やり方は今までと変わらないのだが「一足飛びし過ぎ」「この間の読み合わせは無駄だったのか」と言われる。 毎回作業の進め方から話しているけれど、必要なら何度でも説明する。
「疲れる」 「私も疲れます」 「真理さんのためにと思って始めたけど真理さんが『やめる』って言ってくれたら一番楽なのに、って思う」 「私はやめません。絶対自分から『やめる』とは言わない。名原さんがやめたいなら名原さんが決めて下さい」 「ブレーキがかかっている。疑問に感じてる。俺は肩書きではなく人格で人を判断するから」 「私のためにと言ったけど、私の人格にはその価値が無い、判断を誤ったということですよね?」 「そう考える?」 「いえ、質問しているだけです」 「あなたの事を知っている人がいろいろ言って、なるほどなあと思うこともある。ここまで言って良いのかわからないけど」 「どうぞ。私は平気です」 「さっきだってね、『検査はどうだった』って聞いて『どこが悪いの』って聞いても『言いたくありません』て」 「言いたくないんです」 「それじゃあ話が続かないじゃない」 「言いたくない。心配してくれるのはわかるけど、デリケートな問題なので言いたくない」 「そういう風に言ってくれれば」 「聞き方もあるんじゃないですか」 「この仕事にだって影響するかもしれないと思うでしょ」 「それは大丈夫です」 「俺は戦後民主主義が…(略)自由が…(略)。もの書きになりたいならもっと偏りなく物事を見たらと思うよ。そうじゃなきゃ敵を作るし、絶対後悔する」 「私はそういうことは日頃よく考えています。最終的に何が仰りたいのかわかりませんが、私のキャラクターは変わらないし、ぶつかるのは当然です」 「キャラクターは変わらなくていい、俺にぶつからないでくれよ」 「名原さんは今私の人格の話をしているけど、作品の為に意見がぶつかり合うのは避けられません」 「男と女だから?世代の違いか?」 「名原さんと私だからですよ」 「もっと他者感覚を持つべき」 「他人は自分の鏡ですからね」
「余分な話。昨日矢切の渡しとか柴又に行って来たよ」 「面白かったですか?」 「テキヤの人たちが元気で威勢が良かった」 「名原さんがやっててもきっと違和感ないですね」 「冗談じゃねえ。俺はテキヤなんかでえきれえだ」
へ?肩書きで人を判断しないのでは??テキヤは肩書きではないってことか?
こんな雰囲気で終わる。名原さんは「冷静になって考えてみるよ」。
私も新宿区役所に向かう道すがら考える。
私は肩書きで人を判断する人間だ。名原さんの人格どうこうは関係ない。 いい作品、面白い本を作りたいだけ。いや、作品に人格が関係ない訳ないか。 肩書きも人格のうちだと考えるってこと。
私のことをいろいろ言う人がいて、誰が何を言っているのか気になるが、気にしたくはない。 どうせ大事なことなど言ってないんだから。私にとって大事なことなら私に言うはず。 私に言わず名原さんに言ったのだから、それは名原さんにとって大事なことなのだろう。 名原さんが判断すれば良い。
私は人にああせえこうせえ言われるのが嫌い。人にも言いたくない。 「そんなことは聞くな」とか「言うな」とか「察しろ」とかも言いたくない。 聞きたければ聞けばいいけど私は答えない。 言い方には拘りたくないけど何を言ったかには拘る。
私、偏ってる?結構だ。敵を作りたくないとは思っていない。
新宿区役所で戸籍謄本をとって家族割引の手続にauショップ。 20分ぐらい待って「お母様の携帯電話の番号がわからないとダメです」。 ま、そりゃそうだわね。母に連絡つかず、諦めて帰る。
古い友人から電話。失恋報告に二人とも泣く。別れは辛いもの。今は悲しい。 けれど、彼女だって素敵な時間を過ごしたわけで、いいよなあー恋は。
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2003年09月16日(火)
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