実践ジャーナリスト講座,魚がし日本一

本日の講師は「週刊金曜日」元編集長の松尾信之さん。
ご自身の経歴とともに記者として関わった事件の裏話など。
松尾さんは編集者より記者肌だそう。

編集長の仕事はクレーム処理が7、8割でトラブルに消耗するという話から、
受講生の男性が「私は長い付き合いの編集者から原稿をつき返された」
という経験を話した。このSさんが強烈に元気な77歳で、面白かった。

「私は沖縄出身でな、『変な日本人』とかいう番組があるだろう
(たぶん「ここが変だよ日本人」)、
あれで外国人対沖縄人をやるというんで呼ばれたんだ。
ところがその前になんだ、あれはなんというんだ、3人と話をしたんだ。
『沖縄の経済政策についてどう思いますか』と聞かれて『太った豚より痩せたソクラテス』
と言ってやった。バーンと自分の考えを演説してやったんだ。
そしたらあれは、なんというんだ、そう『オーディション』!それでな、落ちてしまった」

これは是非テレビで見たかった。

そのあとも「『太った豚』の話を女性の前でしたらえらく怒られてねえ。」とか
「国会の傍聴席からいくらヤジ飛ばしても黙殺されたのに
『妾!』と言ったら退場させられたよ」とか
「『ビッチ』というのは『メス犬』だろう、これはいけないの?」とか、
差別語と差別意識の話が続いた。

沖縄のおじいSさんは長髪も髭も真っ白。メガネを後頭部に紐を結んで留めている。
赤いキャップを被って、
カートに(今日は雨模様なので)東京都指定のゴミ袋を被せて引いている。
魚がし日本一でお酒が入るとますます絶好調。

「君は桜井というのか!桜井良子と関係あるのか?」
「ないです。嫌いです」
「そうか。それはいいぞ!そこの若者!君はいい顔をしている。ゲバが強そうだな!」
「ゲバ?へ?」

ラストオーダーの会計が終わってみんなが出てきても、まだ飲むとのこと。
置いてきてしまったが大丈夫だったかな?
2002年01月16日(水)

抱茎亭日乗 / エムサク

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