セルフライナーノーツ。

2003年12月05日(金) ハイブリッドの暗と明。


ここのところ曇り続きだったのが、今日は久々にかすかな太陽。夕方の観劇に備えて午後半休を取り、まずは会社近くに住む友人宅へ。
手みやげはモスのお昼と読みたがっていた『美人画報ワンダー』(笑)目的は生後三ヶ月のBABYと、新米ママの息抜き係。
しかし、まだ首も腰も据わっていないBABYをビクビクと抱っこして、あまりの愛しさに私が癒されました!(笑)抱っこしてるとこう…服の脇の下あたりをね、小さい小さい手がきゅーっvと掴むのよ!(>ω<)
カ ワ イ イ !
等価交換の原則から(笑)将来イケメンになるのはわかってるので、あと15年もしたらジュノンスー○ーボーイに応募してあげるからね、勝手に!(笑)
楽しみでつ…ぐふふ。( *´∀`)
豊富なBABYグッズに興味津々なワタクシ。
うわー、このベビーベッドって電動?揺れてるよ?ハイテク〜ッ!!(>ω<)え?テーブル付きの椅子にもなるの?お値段は?3万台…へぇ〜!(何か非常にお買い得な気がしている)
あ、赤ちゃん泣いてるよ…何ソレ?何持ってきたの?あれ?泣きやんだよ!スゴイスゴイ!え?スーパーのビニール?それ丸めてワシャワシャ言わせてたら泣きやむの?へぇ〜!(すでに満ヘェ状態(笑))
あまりに珍しがってるので、”今ならリアルタイムでアドバイス出来るから、さっさと子供産め”って言われた…(笑)速攻で準備(笑)したって1年はかかるよAちゃん…(笑)
年末一緒に行く予定の、劇団☆新感線のチケットを渡してお別れ。前から4列目通路際のオイシイお席。BABYが3時間くらい、グズらずねんねしててくれるといいんだけどね…ママは大変だ!(^-^;



途中で、前から欲しかったナショ○ルのマイナスイオンドライヤーを買い(だって半値だったんだもん!(笑))、N嬢との待ち合わせ場所へ。モリモリ夕食を済ませてから劇場へと向かいます。
今日の出し物は『兵士の物語』。西村雅彦(語り)、西島千博・酒井はな(バレエ)、西本智実(指揮)、ロシア・ボリショイ交響楽団の、やたらと”西”揃いな出演者からなる、”音楽劇”です。
正直、音楽劇、というカテゴリー、観るのは初めてだったんだよね。ただ、あの西島さんのダンスと西本さんの指揮を間近で観れるなら…と。(西村氏は以前観た『笑いの大学(再演大楽)』が私的ベストなので…今回は、まぁ。(^-^;)
音楽劇、といってもミュージカルではないらしいし。果たしていかがなものか、と戦々恐々。
結果から言うと…うーん、久々に失敗したなぁ、ってカンジ。(苦笑)
上演時間1時間半、チケット8000円。高い勉強代だった…(^-^;
チクショー、ボラれた!って訳じゃないのですよ。この出演者とハコのキャパ、衣装もすごく綺麗だったし…それはまぁ、相場だったんだと思う。3列目センターという、異様な至近距離で観られたし。
じゃあ誰が悪かったとかマズかったって言う訳じゃなくて、この”音楽劇”って形態が失敗だったと思うんだよね。(音楽劇としては古典的な題材らしいですが。)
まず音楽。曲というには長さもボリュームもなく、劇中音楽にしては前に出過ぎ。ステージ上に指揮者も演奏者も上がっているため、演奏の合間には小芝居も見せてくれる(笑)(ヒソヒソ声で囁いたり、頷きあったり(笑))
それはそれで微笑ましいけど、おかげで余計に”あんた達、何しにここに出てるの?”的な半端感が。(;・∀・)
バレエも同じ。普通に歩く仕草も手の動きもやはり、それは熟練された美しさを持っているのですが…でもやはり。”バレエ”と謳っているからにはもっと踊って欲しい、跳んで欲しい!ちまちまっとターンサービスしてくれるだけじゃなくてさ。
西村さんは語りと主役の兵士役の二役をこなしていて、ほとんど一人で舞台を引っ張っていました。金髪のカツラを被り、ちょっと可愛らしく喋るだけで二十歳そこそこに見えてしまうのは素晴らしい!(>ω<)(笑)
だけど、どうせ一人で引っ張るのならいっそ独り舞台の方が良かったかも…。音楽とバレエの組み合わせっていうのも、その2つならば成り立つ気がするし。
バランスが悪いというか、お互いに遠慮しあって、真ん中の芯がなくなっちゃったというか。
やはり言葉というものの持つ強さは他の表現方法では太刀打ちできない。その辺りをまざまざと見せつけられたような気のする公演でした。
(すずさん…私も途中睡魔にヤられましたよ〜!(笑)たった90分だったのに…とほほ(涙))
ただ、ビジュアルは申し分なく美しかったですね。悪魔役の西島氏と西本嬢が、蜘蛛の巣を刺繍した何とも艶やかなロングコートにストレートの長髪を束ねて微笑みあう様は、まるでどっかのお耽美漫画からそのまま抜け出して来たような妖しさでした…アイライン凄かったヨ!(笑)



これに対して、私が見つけたハイブリッドの成功例(と思っているモノ)。
先日購入したDAFTPUNKのプロモDVD、『インターステラ5555』。
フランスのテクノバンドのプロモをかの松本零士氏が手がけたことで、一時期あちこちで流れてましたね。あの、青い肌のメーテルと徹郎もどきが(笑)
私は曲がかなり好きでハマってたんですが、プロモの方は今イチ?だったのです。ディスカバリーからシングルカットされた3曲のプロモ、どうやら出てくるキャラは共通してるようなんだけど話が見えない、設定もわかんない。だけど妙に作りこんでるカンジが焦れったい(笑)
それでもいずれはきっとDVDが発売されるだろう、そうすれば少し詳しい設定がわかるかも…と心待ちにしていたのですが。
開けてビックリ!
何とこのプロモアニメ、すでに公開された3曲だけでなくアルバム収録曲すべてを網羅した長編だったのです。それも、エピソードを細切れにつないだオムニバスタイプじゃなくて。1本の映画として観れる、SFアニメ。
見終わったあと、思わず瞳をウルウルさせている私がいました…(だって、だって…パイロットのSHEPが泣けるんだよ〜!ウホ!イイ男…・゚・(ノД`)・゚・ )
このアニメ、当然ながら台詞は一切ありません。僅かなノイズとか車のブレーキ音などを数カ所挿入してあるのみ。
だってこれは、あくまでもDAFTPUNKの曲のプロモだから。
だけどストーリーはしっかり分かる、感動も出来る。台詞がない代わりに、各曲がしっかりとイメージを盛り上げてくれる。けしてBGMにはなっていないのです、音楽は何より雄弁なのです。
実写では当たり前のことかも知れないけど、アニメをプロモに使ってそれやった人はいなかったよね?
そう思うと、改めて凄いなぁ…と思います。松本アニメのレトロさと、アレンジの軽いテクノが凄く合うんだよね、これがまた!(>ω<)
どちらも嫌いでないよー、という方には是非オススメv
ちなみにこのDVD、価格・特典の異なる3パターンで発売されてます。クレッシェンドールズのフィギュアはいいけど(ぇ)、ベアブリックはいらんなぁ…(笑)







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