自分自身を特別視してみては、疑問ばかりがぐるぐる回る。彼の目は何を見ていたのだろう。あたしはまた、何かを望んでしまったのだろうか。ガラス越しに見た彼の目を思い出すたび身体に嫌な電流が流れる。放出されない電流は、あたしの左半身を痺れさせると共に思考回路も狂わせる。いっそぶっ壊れてしまえば良かったかしら。ぶち壊したら良かったかしら。望みに甘く答えていたら、ねぇ、もっと笑ってくれた?