いつもとだいたい同じ時間に彼から電話が来た。 くだらない話もしたが、今日彼が主に語った事は 『夢』についてだ。 それは『夢』と括るには今にも手が届きそうな 現実味を帯びた夢だった。
*友達との共同経営でブランドを立ち上げる*
あたしなんかが聞いたら『すげぇな。でかいな。』 て話なのだが、何年かしたら、もしかしたら何ヶ月かしたら 彼はその夢を現実にするだろう。 あたしは彼のそんな話を聞きながら、ただ閉口と感心を。 あたしの夢って何だった? 何がしたかった? 今、何がしたい? 今、何をしてる?
夢を語るのは自由であり、それを目指すのに年齢なんて関係ない。 と誰かは言う。 この歳になって、お嫁さんになりたい。なんてもし言ったら あまりにリアルで、笑えるな(確かに、幸せな家庭は築きたいが) 何かを思い出して、奮い立たせて、今始める事も出来る。 いい機会でもある。 でも、あたしは本当に何がしたいだろう。 腐る程時間はある。 なのに、何をしてるんだろう。 何をしたらいいんだろう。
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