ありふれた日常

2003年04月28日(月) 感受性と言うバイオリン

僕が知りうる大抵の人間のバイオリンの弦は
全てゴム製のカバーがしてあるんだ。
だから自らがどんな音を奏でてもとても安全なんだよ。
もちろん指を傷つけることもない。
だけれど、きみのバイオリンの弦にはゴム製のカバーがない。
音はとても良く響く。もちろん周りの人間の耳にも。
そして、きみの指はバイオリンを激しく奏でる毎に傷がつく。
時には指から血が流れることもある。

それは何処か羨ましくもあり、ひどく痛々しくもある。
そんなに全てを激しく響かせなくてもいいんだよ。
自分自身が傷つくまでに音を奏で続けるきみを見ているのは
とても辛い。
いつか何もかも壊してしまいそうで…。
ねぇ、僕が伝えたいこと、理解るだろう?



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