ありふれた日常

2002年10月27日(日) 窪塚洋介の天才的二面性

なんてタイトルをつけたけれど、それは当たり前に窪塚くん本人の
二面性を知り得ている訳ではなく映画上、役柄の話。
今日、偶然にも窪塚くんの出演している映画を立て続けに見ることになった。
ひとつは「Laundry」もうひとつは「凶気の桜」

「Laundry」テル
彼の演じるテルは、コイン・ランドリーで働く純粋無垢な青年。
何処かほんの少しだけ傷ついた人々とのココロ温まるお話。
優しすぎる目が、行動が、まっすぐな言葉ひとつひとつが、ココロを打つ。
想像以上のはまり役。
こんな風に「ほわっ」と気持ちが温かくなる映画は久しぶりに見た。
あたしのように(笑)ココロがくたびれてしまっている人、
是非この映画でココロの洗濯を。


「凶気の桜」山口
白い戦闘服を身に纏った(自称)ナショナリストグループ
「ネオ・トージョー」は、渋谷の街にたむろする半端な
若者を狩り続ける。
窪塚くん演じる山口は「ネオ・トージョー」の中心的人物。
身のこなしは軽く、いつも鋭く光る目。
「暴力こそ正義だと思っている」彼はクールと呼ぶには
イカレすぎているけれど、周りのほとんどの人間に
一目おかれているような存在。

同一人物なのかと疑いたくなるような両極端の「テル」と「山口」
目つき、ひとつひとつの動作、身体から出るオーラ。
全てにおいて、完璧としか言いようがない程、かけ離れている。
二作を同日に見たおかげで、普段の数倍、彼の演技力に脱帽させられたのだろう。

二作とも種類の全然違う映画だけれど、良かった。
見る機会がある方は是非、窪塚くんの雰囲気の違いも
大いに楽しんで見て下さいませ。
ちなみに、二作ともとても「白」が目に映える。
洗い流された、洗い流したい「白」
泥と血に塗れ余計映える「白」
関係性。


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