琴 星 商 事 日 乗
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2006年09月02日(土)
  和歌山大寺巡り <画像あり>

 昨日は和歌山市近郊の大社ばかり4社巡りましたが、本日は予定通り和歌山市近郊の大寺ばかり3寺を巡ります。流石に高野山までは行けません。いや、行くことは可能だけど、高野山だけで終わっちゃう。てか高野山すら終わらない。

 まずは和歌山駅からJR和歌山線に乗り、粉河駅へ。駅から真っ直ぐ商店街のような通りを10分ほど歩くと、粉河寺の大門に着きます。粉河寺は天台系である粉河観音宗の総本山。西国観音霊場の第三番札所でもあるので、参拝客は結構多いです。駅を出る時、同じ電車に乗ってきた方数名が、駅員さんに「粉河寺はどっちですか?」と尋ねてました。
 粉河寺までの道中で地元の方と思しきおじさん(多分60代くらい)に話しかけられました。
「良い天気だねぇ」
「良い天気ですね」
「でも風が気持ちいいねぇ」
「そうですね」
「粉河寺行くんでしょ?」
「はい」
「あんた綺麗だねぇ」
 あ ら い や だ ♡
 これで今日一日機嫌良く過ごせることでしょう。何か久々に、その昔「オヤジ殺し」の名を欲しいがままにしていたことを思い出しました。

 粉河寺では300円納めて本堂内陣も拝観。やっぱり仏像は出来るだけ間近で見たい。本堂の建物自体もちょっと変わったもの(一重屋根の礼堂と二重屋根の正堂とが結合した構成を持つ複合仏堂の形式だそう)で、大きくて立派でした。


左・大門(重文)、右、粉河寺庭園(国指定名勝)と本堂(重文)。

 粉河駅まで歩いて戻り、和歌山線で和歌山方面に4駅戻ります。下車するのは岩出駅。ここからバスで20分、徒歩20分で根来寺です。
 駅を出るとずらりとタクシーが並び、その向こうに小さなバスが1台止まってました。あれでいいのかな? バスの時刻表を見ると・・・・・・・・・・バス無え・・・・・・・・1時間に1本もないバス便。駅に着いたらバスがいたなんて奇跡に近いんじゃないのか? つーか帰ってこれんのかコレ? ここで初めて車で来なかったことを後悔しました。バス20分・・・流石に歩く距離じゃないぞ・・・。

 ちなみに粉河でも岩出駅前でもコンビニというものを見かけませんでした。よってお昼を未入手(店に入って食べる気がない)。根来のバス停でバスを降りると、スーパーの向こうにファミマ発見! そこでおにぎりを買って、いざ根来寺まで徒歩20分の道程を歩き出しました。
 ・・・えーと、基本的にこーゆーとこの大きなお寺って山にあるんですよね。根来寺も例に漏れず山にあります。なのでバス停からの道は緩やかながらも上り坂です。途中までは結構交通量の多い道(但し車ばっかで歩行者はいない)。その道を標識に従って右に折れると、しっかり舗装されてるし道幅もあるけど、完全に山道。あーもう、こんなしっかりした道があるならホントに車で来りゃ良かったよ! これなら私の運転でも大丈夫だったよ!(多分) つーか根来寺、新義真言宗総本山なんてデカイ寺(のハズ)なのに、何でこんな不便なの!?

 しばらく歩くと大門が見えてきました。粉河寺の色鮮やかな大門とは異なり、時の経過を感じさせる鄙びた雰囲気ながら巨大な大門。何でも和歌山県内で高野山に次いで2番目に大きな楼門のようです(3番目が粉河寺)。
 大門は所詮入口。更に先に進むと、やっと境内らしい場所に辿り着きました。やっと、やっと着いた・・・。

 光明真言殿と本坊の名勝庭園、それから国宝大塔と大傳法堂(本堂)の拝観が500円。取り敢えず光明真言殿に参拝して、境内にあったベンチでおにぎりを食べて、それから受付で御朱印をお願いして拝観料を納めて光明真言殿と本坊の中に入りました。
 でも根来寺の見所は此処じゃないでしょう。庭園好きの方はこっちかもしれないけど、そうじゃない私にとっての見所は大塔と大傳法堂。国宝大塔は国内最大の木造多宝塔(多宝塔見ると真言宗!って感じするよね!)、大傳法堂には巨大な仏様が3体もおられます。
 大塔には秀吉の根来攻めの際の弾痕がいくつも残ってました。すげーすげー。そしてでけー。写真、フレームに収まりきらないかと思ったよ。
 大傳法堂内には、大きさ約5mの本尊・大日如来とその脇侍として金剛薩埵と尊勝仏頂尊の三尊が安置されています。全部重要文化財です。いやしかしこんなデカイ尊勝仏頂尊初めて見た・・・。堂内の壁際に椅子が並べられていたので、しばらく座って眺めてました。デカイしか言葉が出てこないんだけど(大仏見てる気分)。

 ちなみに根来寺には奥の院があります。開山興教大師覚鑁上人の御廟所なんですが、奥の院ってこっからどんだけ歩くのよ? パンフの地図なんかデフォルメされてて距離感覚判んないし、看板には距離や時間は書いてない。ここまで上り坂を20分歩いてきた私に、どれだけ歩くのか判らない奥の院まで行く根性はありませんでしたorz 多分そんなになかったんじゃないかって気がするんだけどね〜。

 さて、先程の道を歩いて戻りますが、バスはやっぱりありません。バス停近くにある根来タクシーの乗り場に行き、岩出駅までタクシー使っちゃいました。根来寺から乗らなかったのは、タクシーなんて影も形もなかったのと、節約のため。下りだしね。上ってきたんだから下りろよ自分みたいな。でも途中、ヒッチハイクしたくなりました。もしくは通りがかる車さんが「乗っていかない?」なんて声かけてくんねーかなーとか妄想。声かけられたらホイホイ乗るんか?という問いはこの際置いといて。ちなみに岩出駅から根来寺まで歩くと約50分らしいです。健脚なら。タクシー代は950円でした。根来寺から乗ったら確実に1000円超えますね、ハイ。

 駅には電車が来る5分前に到着。昨日も今日も電車の本数が少ない路線を使ってますが、それでも神懸かり的に少ない待ち時間で移動しています。勿論、時刻表は見てるけどね。


左から大門(右から「根」「来」「山」の扁額掛かってる)・名勝庭園の池の蓮・国宝大塔。

 すぐにやって来た電車に乗り、和歌山駅に戻ります。JR紀勢本線(きのくに線)に乗り換え、2つ先の紀三井寺駅まで。ええ、行き先は勿論紀三井寺です。

 さて、今日も私は地図を持っていないんですが、ここまで迷うことなく目的地に辿り着けました。今回も駅を出て右手の山の斜面に見えた寺っぽい建物を「紀三井寺だろう」と断定。駅には何の看板や標識もなかったので、それ目指して歩きます。
 結果、裏門からの参拝となりました♪(あーあ)
 ちなみにきちんと表から入ると、231段の石段を登っての参拝となります。まあこの石段の途中途中にお堂があるので、私も帰りはそっちから帰りましたが。裏門からは急な坂道を登りました。
 紀三井寺は正式名称を紀三井山護国院といい、真言宗系の救世観音宗の総本山。と言っても救世観音宗のお寺は紀三井寺だけですが。西国観音霊場の第二番札所です。
 裏から入ると坂を登り切ってすぐ本堂です。これがデカイ。すぐ正面に立派な桜の木が植わってて、全体を写真に収めることが出来ません。
 境内からは太平洋がよく見えました。景勝地として知られる和歌の浦、片男波海岸。向こうには淡路島や四国も見えるそうで。残念ながらこの時間(3時くらい)はもう逆光で、あんまり綺麗には見えませんでした。はっきり見たいなら午前中に来るべきだな、これは。
 帰りは表の231段の階段を下って帰りました。一気に下りずにお堂に寄り道しながらなので、数字よりは全然しんどくなかったです。上りはどうだか判んないけど。


本堂と境内から臨む和歌の浦・片男波海岸方面の景色。

 参道のお店にあった柚子ピールのソフトクリームに惹かれてそれを食し、また神懸かり的タイミングで駅に着いて電車に乗ることが出来ました。今日はここまで。和歌山駅へ戻ります。
 ちなみにホテルは和歌山駅の近くではなく和歌山「市」駅の近くです。昨日は和歌山市駅まで電車に乗ったんですが、今日は歩いてみることに。和歌山の中心街も中途半端なところにありますね。あとドンキがあってびっくりしました。

 ・・・・・・あれ? そーいやあたし、今日一日機嫌良く過ごせるハズだったんじゃなかったっけ?


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・過去の「今日」。

2003年09月02日(火) 故障中
2002年09月02日(月) ノートの罫幅にこだわる。 <琴星商事資財帳1>

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