|
|
■ 2004年07月24日(土) そして関西へ−番外・福井初上陸編 <画像あり>
朝10時過ぎに大阪北部のダンナの実家を出、今日は1週間ぶりに広島に戻ります。でも真っ直ぐなんか戻りませんよ。大幅に寄り道です。向かう先は福井の若狭方面。京都市内から国道162号を一路北へ向かいます。 高雄・神護寺を過ぎ、北山杉の産地を抜け、やたら茅葺きの家が多い村々を通って、堀越トンネルを抜けると、そこは福井県です。わーい初福井♪ でもダンナは昔、福井市に住んでました。 今回の第一目標・名田庄村は、福井に入って最初の村です。京都側から村に入ってすぐの所にある道の駅と、そこに併設された暦会館に入りました。
名田庄村。マニアック極まりない話で恐縮ですが、陰陽道のある種の「聖地」です。 昨今は小説や漫画やドラマ・映画でとっても有名になってしまった安倍晴明。今回の旅行にも頻出しているこの人の子孫が一時期住んでいたのが、この名田庄です。どういう縁かというと、安倍家(のち土御門家)の荘園が長いことこの名田庄にあり、応仁の乱の兵火を避けた安倍家が、一時的にここに居を構えていたワケです。そのため、ここには陰陽道に関する遺跡や資料がたくさん残っています。暦会館も、暦の編纂が陰陽師の重要な仕事だった故にここに作られているもの。暦に関する資料以外にも、土御門家と名田庄村関連の資料や、祈祷・易に関する資料も収蔵しています。 その暦会館を見て、道の駅で特産のじねんじょを使ったそばを食べ、それから陰陽道関連施設・遺跡巡り。加茂神社、薬師堂を見た後、今日一番見たかった「天壇」へ。 土俵みたいな石組みの壇を想像して下さい。その四方に、北は黒、東は緑、南は赤、西は白の鳥居。これが「天壇」です。ここで安倍家の人が泰山府君祭という祭祀を執り行っていたワケです。この祭りは朝廷が独占していたため民間にはなく、この天壇も京の土御門家以外には名田庄にしかありません。 そこを下ると、角にある茅葺きの建物が土御門家の陰陽道を継承する天社土御門神道本庁。そこも記念に写真を撮って、一路小浜へ向かいます。
小浜市。ここ最近は北朝鮮の拉致問題で有名ですが、今回の訪問はそれとは当然無関係です。 みなさんは「八百比丘尼伝説」って御存知でしょうか? 人魚の肉を食べたが為に、800歳超まで生きた女の話です。一応、人魚もいないし、800歳まで生きるなんて有り得ないワケですから、この話は勿論伝説なハズです。でも、ここ小浜の空印寺には、その八百比丘尼が入定したという洞窟(つか防空壕みたいな穴)が残っているんです。 お寺の境内には「八百姫講」とか書かれた旗がいくつも揚がってました。八百比丘尼も信仰の対象なんですね。まあ延命長寿を謳うにはもってこいの神様ですが。
左から、天壇、天社土御門神道本庁、八百比丘尼入定洞。 天壇の左の赤い鳥居は、併設する葛葉稲荷のものです。 小浜を出たら国道27号を西へ。ついでに向かうは天橋立です。 途中、舞鶴の道の駅に寄りました。ここは物産館みたいなのを併設していて、明らかに海上自衛官と見えるおにーさんたちがそこここで寛いでました。舞鶴も呉と同じく海自の基地がありますが、呉よりも全然間近に船を見ることが出来ます。ここで鰺の干物を3枚ゲット。\500-。いやね、瀬戸内って干物文化がないようで、売ってる干物がどれも冷凍モノでクソ不味いんですよ。舞鶴のは美味しいかしら? 舞鶴を出て向かった天橋立。日本三景のひとつとしてとっても有名ですが、そんなに興味があるワケではありません。ロープウェイとか展望台とかに金を支払うのも何なので、海岸沿いの道路から見てきました。正直、高いところから見なければただの海岸です(爆)。でもね、今日は何だかやたらと空気が霞んでて(よもや黄砂?)、遠くの山とかが綺麗に見えなかったんですよ。なので、展望台とか行ってもあんまり綺麗じゃないかなー、と。めっちゃ良い天気だったら、登ったかもしれません。どうせなら、大江の鬼ミュージアム(名称不詳)とかの方が見たかった(マニアックです)。大江山の酒呑童子、って言ったら少しは話判りますか?
天橋立を横目に帰路についた私たち。舞鶴若狭道とか京都縦貫道とかいうマイナーな高速を通り、広島に戻りました。夕飯食べて、家に着いたの11時過ぎです。疲弊しきってます。
ちなみに、福井は福井市なんかを含む「嶺北」と敦賀や小浜なんかを含む「嶺南」に二分するんだそうです。それは「越前」「若狭」に一致するみたいなんですが、何でメジャーな旧国名ではなく、マイナーな呼び方をするんでしょう福井県民。嶺南て言われてもどこだか判らない人のが多いと思います。若狭って言われるより。
天壇とか天社土御門神道とか八百比丘尼とか、詳細は検索でもかけてみて下さい。私が如何にいい加減な説明をしているのか判ると思います(爆)。本棚には資料いっぱいあるんですが、手元には全くありません。持ってくる気力がないくらい疲れてます。
そういうワケでおやすみなさい(−−)
**************
・過去の「今日」。
|
|
|
|