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2002年09月24日(火)
  似非「石に泳ぐ魚」考

 柳美里の処女小説「石に泳ぐ魚」が、出版差し止めということで判決が確定したそうで。
 私はこの作品を読んでいないので詳しくは判らないけれど、これは「私小説」であり、この作品に「生まれつき顔に腫瘍のある友人」として登場する人物のモデルとなった知人女性が、プライバシーの侵害だとして訴えていたとか。
 柳美里は、「テーマは公益目的である上に、原告の外見は隠すことのできない事柄であり、出版で回復困難な損害が生じるとは言えない」というような主張をしたそうだけれど、それってどうかと思います。てゆーか、「余計なお世話」って感じ。隠すことの出来ない、って、それは飽く迄「当人と会った場合」であって、外見は必ずしも人と知り合った際に得る情報ではない筈(特に近頃は)。その情報(生い立ちなんかも込みで)を許可なく小説にして世に出すのなら、個人が特定出来ないぐらいの脚色が必要だと思うし、それが出来ないなら、広く世の中に出してはいけないと思います。だって、そのモデルを知っている人がそれを読んで、今まで知らなかった情報を知ってしまうこともあるかもしれないし、中途半端に脚色されていたら、それを事実と受け止めてしまうかもしれないでしょう? それは、モデルにされた人からすれば、たまったもんじゃないと思うんです。
 柳美里は前に「これによって日本でながく続いている私小説というジャンルが書きづらくなり、すべての小説家などにとって重大な問題だと思う」てなコメントをしているけれど、それもどうかな、と。確かに、全ての小説家にとって重大な問題ではあると思うけれど、私小説が書きづらくなる、ってそれはどうよ?? そもそも、私小説を書いてこんな訴えを起こされちゃうこと自体、作家に私小説を書く技量がないかモラルがないかどっちかじゃないか、と私なんか思っちゃうのです。
 ぶっちゃけ、柳美里は嫌いです。私は世界中の不幸を一身に背負ってるんです、みたいな匂いがするから。更にぶっちゃければ、私は彼女の作品を読んだことがありません。何故なら、彼女の作品から前述のような匂いがぷんぷんしてきて、辟易としてしまうから。もっと不幸な人いっぱいいるでしょ? って言いたくなっちゃう。

 そんな私には、この問題を語ることすら許されないのかもしれませんね。でも語っちゃうけどね(所詮自己満サイトだもん♪)。


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・過去の「今日」。


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