きっと どこかで
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2003年12月07日(日) |
フジ子・ヘミングさんのCD |
先日、フジ子・ヘミングさんをモデルにしたドラマがテレビで放映されたそうだ。残念ながら私は見れなかったのだけれど。その後、フジ子・ヘミングさんのピアノ演奏のことが話題になっていた。それで、また、興味を持って、CDを買った。「フジ子・ヘミングの奇蹟〜リスト・ショパン名曲集」
曲は、有名なものばかりだったので、私も、何度か聴いたことがあるものが多かった。テンポは、以前、私が聴いたことのあるピアニストのものより、ゆっくりめのものがほとんど。平坦でもなく、熱情的でもなく。たいへん聴きやすい、温かみのある演奏という感じを私は受けた。
リストとショパンが彼女の得意とする作曲家らしいのだが、おそらく、そのメロディーラインが、彼女の感性と合っているのだろうと思う。ちょっと哀愁を帯びて聞こえるようであるけども、暖かい。ちょっと寒い日に焚き火に当たっているような感覚を思い出すような弾き方である。これは私の個人的感想だと思うけれど。
流れるような弾き方でなく、語りかけるような弾き方、これは、ちょっとゆっくりめに弾いている事も影響していると思うし、この方が病気により、聴力に障害を負っているということも影響しているのかもしれない。
人生遍歴も、CDの解説の中に書かれてあったが、苦難をのりこえて、なおまた復活したピアニスト、という印象である。
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