天大門日記
S.Tendaimon

行って来ました

夏目漱石展へ行って来ました。
別に漱石ファンというわけではないのですが、なんとなくね。
やはりというかなんというか、来場しているお客さん達は壮年の方々が多かったですね。
私は限りなく最年少に近かったです。多分。

展示物はこんなものまで残っているのか!っていうほど細部にわたって色々展示されていました。
学生時代の成績表やら、若い頃に通っていた寄席のチラシとか、引越しのメモとか。
驚くべきは勉強の跡を表すノートや教科書の書き込みです。
すんっっごい細かい字でびっちり英語やラテン語が書かれているのです。
凄すぎです。
漱石は悪筆でもあるようなんですが、あまり細かすぎて顕微鏡なしで読むのは辛いですよ。
そして、恐ろしくメモ魔です。
なんでもかんでもメモる。
そして、それが残っているのですが、なんとその中でおいしいネタを発見!
漱石が高校教師をしていた頃の学生の事件のメモです。

「八田が深夜、手塚の寝所に同衾せんと忍び込み、手塚は慌てて窓から逃げ出したが…云々」

などという内容のメモがあったのですよ!
旧制高校はこうでなくては!
ヴィタセクスアリスー!(作者が違う。笑)
思わず、私がこのメモをメモりたくなりましたよ。
ほんの小さなメモを食い入るように見ていた私は、既に通行の邪魔だったので、これ以上怪しい行動はできませんでしたけどね(笑)。
いやいや、楽しい発見でした。

そんな邪な楽しさもあったのですが、展示を総じて見て思ったのは、漱石という人は文豪で、頭が猛烈良さそうなのは十分承知だけど、なんか人格的に高尚な感じはあまりしなくて、むしろオタクっぽくて親近感覚えるなぁということでした。
「ヤリタキハ創作、ヤメタキハ教師」とメモがありましたけど。
「ヤリタキハ同人、ヤメタキハ仕事」と置き換えるとしっくりきますよ(笑)。



2007年10月28日(日)

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