仕事が佳境にさしかかっているので、眼が痛んでます。 先週の「アルジェント・ソーマ」を見ながら打ってるんですが、リウって受け受けしくて愛(めご)いですね。ミスターXのかっこよさにもクラクラしますにゃ〜。 で、今日の“読み”はオススメのものを引っ張り出してきました。
「敷居の住人 1〜4巻/志村貴子」(ビームコミックス:エンターブレイン:\620) 評価:★★★★★(マジおすすめ) マイペースで続けて欲しい
あらすじ:主人公・本田千暁(ちあき)はミドリ頭の子としてちょっとばかり有名な少年。悶々とした毎日を送る彼は中学から高校へと進学したものの、相変わらず“満たされない”のです。彼の周囲にいる少し変わった女の子や大人達も不思議な距離を保ちながら生きています。
まず絵が大変に良いです。 素敵に力の抜けたスッキリ絵。トーンと背景の白さが絶妙なバランスで超好み。 そして何よりキャラのもどかしさがイカス! “少年少女期のモヤモヤ”ってよく語られますが、この話ではそれが押しつけがましくなく淡々と進行していきます。
ちょっと乾いたストーリーの雰囲気は初期の内田美奈子に似てるかなぁ。 「天体の孤独」とか「百万人の数学変格活用」とか。 毎回きっちりオチがある訳ではないし、ものすごい謎が!とかいう話でもありません。 でもしみじみ、時々は深くうなずきながら読んでしまうのです。 私のお気に入りは千暁くんはもちろん、親父の由輝(よしき)さんっすね。 いい歳してるのに無邪気な男というのは現実にいたら迷惑なだけだろうけれど、この世界の中では実にかっちょ良い存在に描かれています。(映画館の息子というだけで私なぞは結婚してほしいくらいです)
腐女子向けにささいなネタを。 千暁くんはかわいらしい男のコなので電車で何度か痴漢に遭ったりします。しかも一度は触られただけなく体液(すんません!)までかけられちゃったりして。 お約束ですか…? オッケーっすよ!(サムズアップ) 女のコ達はそんな目にはあってません。(あってるのかもしれないけど、そういうシーンは無い) ひたすら千暁くんだけがかなり悲惨な運命にもてあそばれている感じです。 そこがまたソソられるんですが。
悶々とする“イキモノ”が出会ったり、喧嘩したり…。 読んでいるだけで嬉しくなってしまうような、そんな話です。 現在も連載は継続中。 コミックビームが末永く発行されていくよう祈りましょう。(桜玉吉もいるし良い雑誌じゃん、実は)
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