無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2006年11月16日(木) 『イッセー尾形のつくり方2006in博多』ワークショップ」八日目/明日は本番!

 ワークショップ8日目、本番1日前。

 当初の話では、今日は「稽古場公演」ということで、昨日の組み合わせで上演をする予定だったはずなのだが、実際にイムズスタジオに来てみると、昼間のうちに組み合わせが全て入れ替わっていた。
夜の部になって参加したメンバーが前に出されて、博多弁で喋らされる。
 それを聞いて、イッセーさんがまたメンバーを組み替える。私も昨日のメンバーとは全く違う人たちと四人で家族を演じることになった。
どうも、森田さんもイッセーさんも、「昨日やったことは今日はもうやりたくない」嫌いがあるようだ。
「稽古らしい稽古なんてやってないんだから、名優に見せるためには考えないでやるしかないのよ」
つまりは「全てアドリブ」ということだ。
森田さんと言いイッセーさんと言い、この人たちは素人ばかりの集団に何と言う重い課題を科すことか。
「本番になればやれると思いますから」
とはシロウトをなんてこんなに簡単に信じられることなのか。

設定らしい設定も決めず、ともかく四人組に演技をさせる。
「ダメだよあんた! なんでそこで喋らないの!」
「え? 昼間はこんな感じでしたから、これでいいのかと……」
「昼間どうだったかなんて覚えてないよ! 今、喋んなきゃなんない時に喋ってないから、喋ろって言ってるの!」
怒鳴られて混乱した女性が、立ち往生する。
周りの何人かが、「あれ言いなよ」「練習の時のあれ……」と声をかけてあげて、ようやく女性は口を開けるようになる。
あとで、森田さんは「こんな稽古が何の役に立つのかってことなんだけど、見も知らない人間がたった八日間練習しただけで、あんなふうに声をかけてあげられるようになったってこと、これが大事なことなんじゃないかな」と仰る。
イッセーさんも同じことを仰って、「頑張らないように」と励まし。

疲労はそろそろピーク(苦笑)。
短いけれど、このへんで。

2004年11月16日(火) 麗しのナターシャ r(^^;)
2002年11月16日(土) バカとバカによるバカ論/舞台『WAHAHA本舗全体公演・大福祭』
2001年11月16日(金) 若葉マークはどこへ行く/歌劇『さまよえるオランダ人』(ドイツ・ザクセン=アンハルト歌劇場)ほか
2000年11月16日(木) 風邪がまだ治らんがな



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