無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年05月29日(木) 追い込み日記/アカデミズムな男

 今朝しげから聞いた話では、しげのバイト先で、例の客あしらいのヘタな新人さんが、またトラブルをやらかしちゃったそうである。
 なんでも、注文を取り間違えたのを客に文句言われたら、「はあ? アンタが間違えたんだろう」とかなんとか言い返したらしい。
 怒った客と諍いになって、突き飛ばされて尻餅を突いたその新人さん、あろうことか親兄弟を呼び出して(その間に件の客は帰る)、店長さんにクレームをつけ出し、警察まで呼んだという。
 まあ、突き飛ばした客だって悪いと言えば悪いが、基本的にその新人さんの態度自体に問題があるのは誰の眼にも明らか。それを家族郎党(両親に姉さんだそうな)引きつれて店のほうに文句を言いにくるとはいったいどういう常識の中で生きてきた人々であるのか。
 世の中いろんな人がいるとは言いながら、あまり私生活でこういう類の人とは関わりあいになりたくないものである。でも、一定の確率でどこにでもいるんだよね。


 ようやく復活、出勤。
 まあ、予想していたことではあるが仕事が一気に押し寄せてくる。でもってこれがどうも再来週くらいまで続きそうなんだな。死ぬかもオレ。
 いやまあ、適当になんとかこなすつもりではいるけどね。

 銀行に寄らないとおカネを使い果たしているので、久しぶりにしげに頼んで帰りは一緒。なのになんだかしげの機嫌があまりよくない。
 「今日は中が悪い日とよ」
 「なんで?」
 「オレたちあんまり会わんほうがいいとよ。離れて暮らした方がきっと仲がよくなると」
 「今日は別に、会って何もケンカになるようなことしてないやん。お前が勝手に思いこんでケンカ吹っかけてるだけやろ」
 「今度からいちんち置きに仲が悪い日といい日、決めん?」
 言ってることが全然理解不能なのである。多分寝不足なのであろう。だいたいこいつは二、三日前も夢の中でオレにいじめられたと言って、現実の私に文句をつけるくらい理不尽なやつなのである。


 今日は仕事が遅出だというので、一緒にリンガーハットで食事。
 こないだ食べた冷麺セットゴマダレ味が美味かったからだが、しげもそれが気に入っているようだ。
 「けど、上の具は要らんと」
 つまりは麺とタレだけでいいということなのだが、それでホントに美味いのか? 
 「野菜は嫌いだとしても、鶏肉や卵は好きやろ」
 「煮卵は好かん」
 どこまでもワガママだが、ホントに「具は要りません」と注文したのには驚いた。店員さんもちょっと面食らってたぞ。
 私は普通に具入りを食べる。ついでにオデンも10本ほど頼んで二人で分けるが、予想通りしげは牛筋ばかり食う。豆腐も食えよ。


 夜のチャット、今日はあぐにさんも初参加。
 昨日の某先生の某日記で(^o^)、私らしき人物が話題になっていたので、いきなりからかいに来られたのであった。たまに顔出して下さったと思ったら、これだからなあ(^_^;)。
 その先生が某アニメ本の企画で、内外のアニメーションベスト20を選出されていたのだが、それが至極マットウな内容であったので、思わず感心して(でもって誤字もちょいとあったので)、「モノシラズの若い人への皮肉ですか?」みたいなこと書いてメールで送ったら、逆にその先生への皮肉かと取られたようなのである。
 日頃からアカデミズムを毛嫌いされている方なので、いかにも正統な作品ばかりを挙げてしまったことについては、ご本人もかなり気にされていたようで、私はイタイところを突いてしまったらしい。とは言え、その方がいかに嫌おうと否定したがろうと、その方の書きモノの根底に、極めて学究的な姿勢が見え隠れしていることは如何ともしがたいのである。ファンというものは残酷なもので、その作家の恥部をこそ愛するということもある。
 いや、別に知識や雑学は恥部ではないし、それが実はその先生の売りになってるんだから、いくら嫌ったって、自己否定になっちゃうだけなんだけどなあ。

 あぐにさんは某(今回「某」が多いな)ファーストフードの店でバイトしてらっしゃるのだが、客の傍若無人ぶりには結構閉口しているようだ。「店員が人間だと見なされていない」旨の発言もあったが、表向き身分も差別もないとされている社会にあっても(そう言われているからこそ)、実質的なヒエラルキーは自然発生してしまうのである。客へのもてなしは礼節の問題なんだから、「オレは客だぞ」って態度は自ら無礼を働いてることになるんだけど、まあそういう常識も通用しない時代になっちゃったんであるな。
 そのあともヨナさんも交えてマンガやアニメの話、ひとしきり。けれど12時にはきちんと切り上げる。健康的な生活を築こうとちゃんと考えているのである。


 『BSマンガ夜話』は最終日、『弥次喜多inDEEP』。しりあがり寿さんの作品は好きなものも多いのだが、『コイソモレ先生』とかこの『弥次喜多』とか今連載中の『メメント・モリ』とか、テツガクしちゃってるのはあまり感心しない。青臭いからである。四十過ぎたオトナの描くもんじゃないでしょ。
 高橋源一郎をゲストに迎えていしかわじゅんと「マンガの芥川賞だよねえ」とか言ってるが、「芥川賞的」ってコトバ、ニュアンスとして、「つまんないから誰も読まない」って意味も含まれてることに気付いてるのだろうか。
 昨日、一昨日は記録的なくらいに何百通も来ていたファックスが、今日は三通だそうな。さもありなん。
 しりあがりさんを取り上げるのはいいんだが、それが『エレキな春』や『おらあロココだ!』ではないところがNHKだからなのかなあ。そう言えば諸星大二郎のときも『妖怪ハンター』も『暗黒神話』も『孔子暗黒伝』も『西遊妖猿伝』も無視して、なぜか『僕とフリオと校庭で』だったものな。なんだかよくわかんない選定なんである。

2002年05月29日(水) 管理ってそういうことじゃなくてよ/DVD『絶叫屋敷へいらっしゃい!』/『ガンダムエース』7月創刊号ほか
2001年05月29日(火) ヒステリー・ヒストリー/『オサムとタエ 早春残光編』(村野守美)ほか



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