無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年05月21日(水) すっ飛ばし日記/モンティ・パイソンな女

 仕事帰り、今日は久しぶりでしげの仕事が休みなので、買い物がてら、天神でメシを食おうと話をする。ところがしげのいつもの優柔不断で、いつまで経ってもどこで食事をするか決めきれない。わたしが「ここはどう?」「ここは?」といくら言っても生返事しかしないので、何をぼーっとしてるのか、こいつはもしかしたら私の言うことを全く聞いていないのではないかと思って問い詰めてみたらホントにそうだったのだった。
 「だって、天神の店なんて知らんもん」
 「知らんって、これまで10年以上も天神うろついて、食堂街だってしょっちゅう見回って、『この店に今度入ろう』とか言ってたじゃん。それでどこに行くか見当もつかんのか?」
 「だって、その時その瞬間、その店に入りたいなって思うだけで、それがどこだったか、名前も場所も覚えてないもん」
 「猿かお前は!」
 思わず激昂してしまったが、ここまで程度を超えた馬鹿だと、怒鳴りたくもなろうというものである。
 しげ、泣いて「ウチに帰る」と小学生みたいなことを言い出したので、「ふざけんな」とムリヤリ天神まで引っ立てる。イムズ、天神コアを経巡って、「入りたい店を探せ!」と厳命。
 しげ、ようやく天神コアの7階にバイキングディナーの店があるのを見つける。ビーフシチュー、ハンバーグ、サイコロステーキ、トンカツなど、肉料理を中心に1200円で1時間食べ放題。しげのためにあつらえたような店だが、もちろん最近出来た新装開店の店ってわけではなく、昔からあったのである。
 何のことはない、これまで何度もその横を通って「いつか入ろうね」と言い続けてた店のことを、あのトリアタマしげはキレイサッパリ忘れていたのだ。
 しげ、いきなりフリードリンクをがぶ飲み、そこへ肉料理をばかすか詰め込んだものだから、「おなかイタイ」と泣き出す。当たり前である。
 なんだか今日はしげの馬鹿の見本市。モンティ・パイソンに売りに出そうか。

 ベスト電器limbで、予約していたDVDなど購入。『必殺仕掛人』のDVDBOX、もう中巻だが、まだ上巻を見終わってない。
 しげ、ダン・エイクロイドのCDの新譜が発売されるというので注文してみるが、何分洋モノなので、入荷してくれるかどうかわからない。キャナルシティのHMCで頼んだ方が確実だったかも知れない。もっともダンの新譜ともなれば、どんな手段を使ってでもしげは手に入れようとするであろうが。
 あと、福家書店を回って、買い損ねていたコミックなどをまとめ買い。


 帰宅して、買ったばかりのDVD『ザ・リング』を吹き替えで見る。
 しげ、悲鳴を上げて「なんで吹き替えで見ると」と怒る。そりゃ、劇場じゃ字幕だったからだよ。
 その字幕の誤訳で有名だった例の「65回の妊娠」、吹き替えではちゃんと、65年度に妊娠、流産になってました。やっぱ戸田奈津子さん、忙し過ぎてポカやりまくってんじゃないかなあ。
 特典で「呪いのビデオ」完全版もついてくる。この映像で意味不明だったウジの湧いてるシーンとかも、実は劇場公開時にカットされた未公開映像の中に収録されている。劇場で堪能された方にもこれは必見の一本ですよ。


 マンガ、丸川トモヒロ『成恵の世界』1巻。
 ……イカン、はまった(^_^;)。
 どこでかっつーと、9ページの「まって七瀬さんっ」と和人が呼びかけたとこに、成絵が無表情で「ハイ私です」と言って肩をポンとたたいたとこ。でもって、立ち方が仁王立ちなんだよね、この子。こういうどこか女臭くないというか、サバサバしてるというか、そんでもって宇宙人という偏見に晒されてても元気を失わないというか、これだけ魅力があるのに自分がモテるタイプだとは全然思ってないというか。
 でもって、実際にこういう子って知り合いにいたからなあ。もちろん、シャイな私は告白なんかしなかったが(はるか昔のことだ、嫉妬するなよ、しげ)。
 なんだかSFのどうのというより、既視感でハマっちまいましたよ。いやもう、SFラブコメは避けようと思ってたんだけどさ(^_^;)。

2002年05月21日(火) ハコの中の失楽/『KATSU!』3巻(あだち充)/『アリソン』(時雨沢恵一)ほか
2001年05月21日(月) アニメな『ヒカ碁』/『臨機応答・変問自在』(森博嗣)ほか



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