無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年05月11日(土) つんでぶで……謎の言葉(^o^)/DVD『日本誕生』ほか

 ミュージカル『キャッツ』のロンドンで21年続いたロングランが昨日で終了。
 もちろん本場の舞台を見たことはない。
 劇団四季の舞台を東京と福岡で見たことがある、それだけだ。
 しかし、「これはいい舞台だろうな」という想像はついた(「だろうな」というところが微妙。役者の技量不足を想像で補ってるのだね)。
 「続いているものがいきなり終わる」というのはどういうことなのか、実はよく解らない。NHKで『連想ゲーム』が終わった時も、「なんで今更」という気持ちの方が強かった(我ながらスゲエ譬えだ)。
 「代がわりにムリがある」というのなら分らなくもない。『サザエさん』はいくら代替わりして声が変わろうと続かせることができそうだけれど、『ルパン三世』がいくら三十年以上続こうが、声優を全部入れ変えてまで続けられるかどうか(また譬えがちとハズレてるな)。
 あ〜、つまり『キャッツ』を終わらせることに意味があったのかなあ、と思ったってことなんだけどね。客が入らなくなったとはちょっと考えにくい。20年続けば、もう固定客もいるだろう。役者にとっても「『キャッツ』に出演することが夢」って人、多いんじゃないかなあ。
 でも、残念と言えば残念だけど、日本じゃあまり大きな報道しないね。
 下手すりゃ、『ねずみとり』が終わるときもコラム記事で終わるんじゃないか、日本の新聞。
 

 昨日までで『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ! 戦国大合戦』、上映終了。去年は小屋を変えて続映が決まったけど、今年はキリよく終わり。
 十作目まで続いてる人気シリーズのわりに3週間の上映ってのは扱いが悪くないか。三回目を見に行こうかどうか考えてたけど、結局、行かずじまい。よしひと嬢が行くと言ったら行ってたかもしれないけど、この公演の追い込みの時期にはさすがに誘えんのだよな。
 今度こそDVDが発売されるに違いないと勝手に思いこんで、その日を待とう。


 明日はこうたろう君が泊まりに来るというのに、部屋の片付けが進んでいない。
 だから片付けてる最中に未読の本を見つけちゃうからイケナイんだけどよ。
 けれどそれでも居間にフトンを敷けるスペースだけは確保する。もっとも、いきなり地震が起きて本やビデオが倒れかけてきたら一発で死ぬけど(^_^;)。

 夜、12時を過ぎても、しげとよしひと嬢、なかなか帰ってこない。
 生活時間帯がデタラメになっているので、もういちいち呼び出しなんかしないのだけれど、さすがに心配になって電話連絡入れようかと思った途端、帰ってきた。
 なんでも、駐車場のストッパーの一部がロドリゲスの部品に引っかかって、出られなくなったらしい。
 「それで、どうやって出て来たんだよ」
 「無理やり」
 ……そーゆーのでいいのか? どこか車の部品、欠けたりしてないか?
 なんだかしげの車に乗るのが怖くなってきたな。

 しげとよしひと嬢、それで寝るのかと思ったら、今から明日の公演用のパンフレットを作るという。
 だからどうしてこんなギリギリのスケジュールで、しかも演出家に役者がそんなスタッフ仕事をやってんだか。いい加減、家内制手工業から脱出できないのかね。

 DVD『日本誕生』。
 去年買ってて、ずっと見ないで置いたままだったDVD。
 と言っても、随分昔にテレビで見てはいるんだけど。
 こういうのがだんだん増えてきてるんだよな。積ん読ならぬ、「積んでぶで」。語呂が悪いな。しげと一緒に見ようと思って、見るのを控えてるからそういうことになるんだけど、いい加減、墓の中までDVDを持っていくわけにもいかないので、そろそろ片付けていかないと、と思って見る。
 昨年は円谷英二生誕100年のおかげで、『ハワイ・マレー沖海戦』(ああ、これも「積んでぶで」)ほか、東宝特撮の秀作が「ゴジラ映画」に限らず、結構な数が出たのだけれど、必ずしも「この映画で円谷英二を語られてもなあ」と、ちょっと残念に思うラインナップもなくはなかった。
 この『日本誕生』も、ラストの白鳥のアニメーションなど、なかなか美しいイメージもありはするのだけれど、全体的に神々の世界のイメージの貧困さが目立つ。冒頭の混沌の世界からして、「別府温泉地獄巡り」にしか見えないのはちょっとねえ。
 岩戸神楽もスサノオのヤマタノオロチ退治も、のちの東映動画版『わんぱく王子の大蛇退治』という世界的レベルの傑作を見ているだけに、特撮どころか玩具にしか見えない。……オールスター総出演映画だからなあ。役者のギャラにカネ掛けすぎて、特撮の予算、削られたんじゃないか。
 ラストの天変地異も、合成のズレ、色調の失敗が目立つ。……日本神話、もっともっと面白く、感動的にできる要素があると思うんだけど、妙に現代の倫理観入れて描くからシマリのないものになるんだよな。
 ラストはやっぱりヤマトタケルが復讐する相手は○○○○にしなきゃ。って、そんなの作れるわけないか(^_^;)。


 DVD『ジャングルはいつもハレのちグウ』7巻。
 テレビシリーズを見ていたので、これも再見。
 中途半端な終わり方も、OVAで続きが制作されるとなれば、文句もない。最近のギャグアニメの中じゃキレのいい出来だったから、これも期待。
 でも、しげ、「面白いのはオープニングだけ」って言ってたから、これもひと悶着あるかも(^_^;)。

2001年05月11日(金) ちょっと愚痴を言いたい夜/『荒野の出前持ち』(石川賢)



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