無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年04月13日(土) 多分それはアニムス(~_~;)/アニメ『アベノ橋魔法☆商店街』第2話/『裏モノ見聞録 怪網倶楽部』(唐沢俊一)ほか

 朝から頑張って日記の更新。
 平行して、ビデオ録画した『オトナ帝国の逆襲』をかけて繰り返し見る。
 見逃した背景の描き文字や、聞き逃したセリフなんかを確認するためもあるが、ともかく「泣かないで見る」訓練をしないと、しげからいつまでもバカにされてしまうからだ。
 でもよう、1970年万博当時、マジで「未来」を信じていたガキだった身にしてみりゃよう、「ただの石じゃないもん。アポロが月から持って来た石なんだもん」のひろしのセリフは、ズズンと胸に直撃してしまうのだ。
 ……意味わかんねーよな、若い人には。
 それを抜きにしても、世間で、いい映画だと評価してくれた人が多いのは嬉しいが、ごく普通にひろしの思い出のシーンやしんちゃんがタワーを駆け登るシーンで泣いちゃう若い人と、我々の世代の人間とが違っているのは、「畜生、なんだってこの街はこんなに懐かしいんだ!」とひろしが叫ぶシーンでも我々は泣いてしまうってとこだろう。
 ……ひろし、この時、一所懸命自分のクサイ靴の匂い嗅いでるんだけど(^_^;)。
 ……3回見返して、ようやくジワッと涙ぐむ程度で映画を見られるようになりました。

 次回作の『戦国大合戦』、ネットじゃ「『オトナ帝国』を凌駕した!」の声も上がってるけど、ここまでの「思い入れ」は私にはできないだろうな。でも、『映画秘宝』ほかの原監督のコメントを読んだりしてると、結構肩の力を抜いて、しかも好き勝手作ってるみたいなんである。
 傑作にはなってるんだろう。初日に見に行くぞ見に行くぞ見に行くぞ!


 日記を書いてるうちに疲れてきたので、ひと寝入りしたら、とんでもない夢を見た。
 書こうかなあ、書くまいかなあ、と、6時間43分56秒悩んだが、このまま隠しておくには余りに惜しい。
 私の人格が読む人に疑われる危険性もあるので、思いきり躊躇するのだが、「いまさらテメエの人格なんざ弁解しなくたって解りきってらあ」という声もどこからか聞こえてくるので、意を決して書く。
 ……書くぞ(~_~;)。

 私は実は草刈正雄の「妻」であった。
 しかも今日は嬉し恥ずかしの初夜。
 正雄さんはニッコリ笑って、私を優しくベッドに招く。
 え? これホント?
 私って男じゃなかったかしら。
 違うわ違うわ、だってこんなに髪が長いもの、ムネだって、掌に余るくらい膨らんでるもの、腰のくびれだって、かわいいおシリだって……。
 ベッドルームの姿見を見ると(なんでそんなものがあるのだ)、そこに映っているのは紛れもない女性、20代のピチピチした若妻なのだ。
 そうよ、私は女じゃないの。ホラ、顔だって私の好みの顔で、目はパッチリと、鼻はポツンとかわいらしくってさ……(この「私の好みの顔」って時点で、怪しいことに気づくべきである)。
 私は、前を隠していたバスタオルをカーペットに落とし(風呂上がりだったらしい)、スルリと正雄さんの隣に滑りこんだ。
 そうよ、私は女(そんなに念を押さないと確認できないなら、もう少し疑ってもいいんじゃないか)、だからちゃんと正雄さんの性感帯だって知ってるわ。
 正雄さんの首筋から胸にかけて、唇を這わせる。
 正雄さんの口から吐息が漏れる。
 そうよ、私は女、正雄さんの妻。だから、しげだってヤキモチ焼かずにこの様子をニコニコ見て……。

 見てるじゃん、しげ(@。@;)。

 部屋の隅に立ってるしげと眼が合って……。

 あ、アノアノ、どうかみなさま、夢判断はしないで下さい。
 特にフロイト派の人(ーー;)。


 しげが買ってきて冷蔵庫に入れていたパン、賞味期限が昨日で切れている。
 さらにしげに買ってきてやって、「食べなよ」と言っておいた、十勝のたま豆腐(略して「トカタマ」。ヘンなネーミング)、これも賞味期限が昨日まで。
 いろいろモノを買うわりにその存在をコロッと忘れること、しげはむちゃくちゃ多い。……百舌の早贄だよな。トリアタマのくせして「あとで食べよう」とか考えるからだ。できることとできないことの区別がついてない。
 おかげで今日の昼飯はデニッシュに豆腐。
 ……合わねー(-_-;)。


 夕方、NHKを見てたら『カスミン』が第1話に戻っていた。
 ……しまった、最終回見損ねてたか(ーー;)。
 けどDVDシリーズ買うのはもう限界に来ているので、もう買わない。地道に番組表チェックして、録画し損ねた回を見て行くしかないなあ。

 しげ、今日は練習が終わってすぐに帰ってくる。
 晩飯は牛肉の野菜炒め。野菜と言ってもモヤシとほうれん草だけだけど。
 牛肉の値段はもう底まで来たのかなあ。和牛が200グラムで200円だよ。「安全保証」って書いてあるのに売れ残ってんだもんな。
 けど、『買ってはいけない』じゃないけど、「あれも危ない」「これも危ない」って言ってるの全部信じてたら、食えるものなんて何一つなくなるぞ。餓死するつもりか、みんな。

 
 深夜、何気なくCSキッズステーションを見ていたら、『アベノ橋魔法☆商店街』の第二回が始まる。
 ……しまった、第一回見損ねたか。
 なんたってGAINAXの眠れる獅子(^o^)、あの『王立宇宙軍』の監督、山賀博之さんのやっとの監督「第2作」である。
 脚本作品は『トップをねらえ!』(クレジット岡田斗司夫名義)や『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』などがあったけど、本来第2作になるはずだった『蒼きウル』が凍結し続けていて、ここまでかかったのだ。これを期待せずにいられるかって。
 ……でもガイナ、原作だけで、制作はマッドハウスに移ってっけど。
 でもキッズは結構頻繁に再放送してくれるから慌てるこたないな。マンガ版読んでるから基本設定は知ってるし。
 再開発のため取り壊される予定の、大阪・アベノ橋商店街。新しいアベノ商店街はオマエたちが作れ、とジイちゃんから望みを拓された幼馴染の少女アルミと少年サッシ……ってとこまでが第1回だったんだろうな。
 第2話、もうRPGの世界に二人は飛ばされてる。
 しかもいかにもクソゲーなファンタジーの世界に(^o^)。でもそこもやっぱり「アベノ橋商店街」。新しいアベノ橋をどうしたらいいかってことをゲーム世界に入りこみながら一つ一つシミュレーションしていく話なんだな。
 いや、よく動いてるわ、キャラが。
 動きすぎて、基本デザインの鶴田謙二の線はかなり崩れてるけど、おもしろけりゃいいや。オサゲ髪のヒロインってのもイマドキ珍しいけど、私は好きだぞオサゲ髪。「エマノン」や「チャイナさん」もそうだけど、鶴田さんのキャラって、ふっくらとしてるんで昔風のヘアスタイルとか服装が似合うんである。
 ギャグもテンポがいいし、いちいち効いてる。
 フランス料理屋の娘はエスカルゴをいつでも大量に身に付けとるんか(^o^)。たとえあかほりさとる脚本でも、作画と監督がしっかりしてれば面白く見せられるって証拠だな。……『サクラ大戦』のスタッフは少しはそのこと考えとけ。
 来週はどうやら「宇宙のアベノ橋」に行くみたいだけど、予告編見ただけでワクワクするくらいパロディ精神満載って感じ。
 この春のアニメ、期待するほどのものなかったんだけど、これがイチオシになるかな。
 

 マンガ、北崎拓『なんてっ探偵アイドル』8巻(小学館/ヤングサンデーコミックス。530円)。
 ……8巻まで続くとはなあ。
 もうこうなったらアニメ化狙っちゃえ。巨乳セクシーと、清純派のメガネっ子と、ロリ系とちゃんと3点セット、揃ってるし。キャラデザインはことぶきつかさに任せた(^^)。
 ともかくここまでストーリーもトリックも小学生向けの探偵クイズ並だと(ヤングサンデーの読者層って、そのレベルか?)、かえっていつか意外などんでん返しが来るんじゃないかってドキドキしてくるな。
 サイコロでさ、10回くらい続けて6の目が出たら、次も6が来るんだろうかって迷わない? そんな感じだね。
 ヒトミ・ロッテンベリーってゲストキャラのネーミング、やっぱり『スタートレック』のプロデューサーから取ったんだろうなあ(恋人が「ジーン監督」だし)。話の中身とは何の関係もないけど。


 唐沢俊一『裏モノ見聞録 怪網倶楽部』(講談社・1680円)。
 タイトル通り、『Web現代』連載の『裏モノ見聞録』単行本化の第2弾。
 前作はイーストプレスからの出版だったけど、今回は『現代』の出版社である講談社からストレートに上梓された。タイトルも『怪網』の方を前面に出してるのは、パート2ってことが解ると手に取らない人もいる、という判断なのかな(関係ないが、知り合いの某女性が、タイトルを『怪鋼』と読み間違えていた。……マヌケではあるんだけど、ストレンジ・スチール・クラブって英語にしてみると、なんかカッコイイぞ♪ 私はこの人のこういうオッチョコチョイなところが大好きなんである)。
 私なんかはシリーズものは背表紙とか揃えてほしいって思っちゃうものなんだけど。気持ちとしては今回もムッシュソルボンヌ(K子先生をなぜこう呼ぶかは知る人ぞ知る符牒♪)の絵で見たかったなあ。今度の能美勉さんの表紙も、いかにも一昔前の妖怪画っぽくって「らしく」はあるけれど。
 まずは買った人は、左ページの隅をパラパラして遊びましょう。
 能美さん描く唐沢議長の御尊顔が、ぐるぐる回転アニメいたします。……弟さんのなをき師匠はこの手の遊びよくやってるけど(『電脳なをさん』)、お兄さんの本では珍しいなあ。
 余りに奇々怪々なサイトの数々に、唐沢さんも目を回しちゃったってシャレなんだろうね、これ。ああ、粋(イキ)だなあ。

 内容について紹介したり感想を述べるのは至難のワザ。
 なんたって、紹介されてるサイトが全部で84個もある(単位は「個」でいいのか?)。全部のサイトについて感想書く時間も気力もないって(^_^;)。
 ともかく、どの記事読んでも「目からウロコ」ならざるものがない、この情報量は半端じゃない。
 思わずつぶやいちゃうね。「ネットは広大だわ」(^o^)。
 「ねんねんクロロ」の回など、「クロロホルムをハンカチに染みこませて人間を昏睡させるのは映画上のウソ」って、初めて知ったものなあ。けどたとえリアルでなくても、アレを楽しみにして収集しているサイトがネット上にはちゃんと存在してるんである。濃いなあ(^_^;)。
 ちなみに、私が一番印象深かった「クロロシーン」は、映画『犬神家の一族』の野々宮珠世(島田陽子)のソレだった。ああいうムネの薄い女性がのけぞって、ブラウスにさりげないラインが浮かびあがるのって、ソソルよねえ。うひひひひ(賛同求めるなよ……)。
 一説によると私は巨乳好きと思われているようだが(by妻)、必ずしもそうではない。それはケース・バイ・ケースであって(何のケースだ)、例えば、やっぱり「クロロホルムを嗅がせるには貧乳女性に限る」のである。
 だって巨乳がのけぞってムネぶるんぶるん揺らしてたって、そのあとかよわげに倒れる時の風情が生まれないもの。
 ……って、これ以上この話題続けると、変態っぽくなるので、もうやめよう(手遅れ)。

 総括して言うしかないのだが、ヘンなサイト、キテレツなサイト、そんなものに興味を持つ唐沢さんの視点は、あくまで優しい。
 「親父万歳」(と言うテレビ番組が昔あったの、覚えてる人いるかな?)の章に、「敗者ではあっても、また最初から競争のラチ外にある人間であっても、その存在を抹消されず、奇人は奇人として、都会の片隅で生き続けている親父たちを見ると、ホッと安心するのではなかろうか」と書いてあるのを読むとまさにそう思う。
 なんの才能もなく、酔っ払ってクダ巻く人生の落伍者だって、生きてていいのだ。変態も、やおいも、トンデモさんも、貧乳も、特撮オタクも、生きてていいのだ。……当たり前でしょ?

 それからまたまた蛇足のウンチク。
 「怪獣世代の逆襲」で紹介されてる「折紙怪獣」、ネットでは「キングギドラは未公開のまま」となっているが、実はしっかり本になって出ている。
 つーか、「キングギドラ」を作ってる折り紙作者、一人じゃないんだな。
 もっとも、「組み合わせ折り紙は邪道」派である私にしてみれば、「怪獣折り紙」はどれも精巧であれば精巧であるほど「ツマラン」と思えてしまうのだけれど。「千羽鶴折方」や「仮名手本忠臣蔵折方」のように、「切れ目」を入れるのもたとえ江戸期からの伝統であろうと邪道。
 折り紙はやっぱり、手折るもののみ。
 実は「折り紙研究家」でもある私なのであった。 

2001年04月13日(金) ファイティング・スイーパー/『こち亀』124巻(秋本治)



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