無責任賛歌
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2002年04月09日(火) |
正義なんて要らない/DVD『指輪物語』/『UAライブラリー10 すごいけどヘタな人』 |
はっはっは、政治家の一連の汚職疑惑、鳩山由紀夫にまで飛び火して来たぞ。 何でも自宅で使ってたクルマが不正供与されたもんじゃねえかってことだけど、たかが車かよ(それなりにお高いモノじゃあるんだろうけど)。 鈴木宗男、加藤紘一、辻元清美と来て、ネタがどんどんスケールダウンしてきてるところが笑える。 もう、どんな不正でも言いから洗いざらい暴き立ててやろうって感じだねえ。 政治家どうし、政党間での、「てめえらだってキタネエことやってるだろ」って目糞鼻糞な状況が出来あがっちゃってるのかな(^O^)。 大橋巨泉その他の連中が「これは社民党ツブシだ」とか喚いてるけどさ、その程度のもんじゃないでしょ? たとえタテマエであろうとだよ、曲がりなりにも政治家が「正義の味方」として機能してるんだったら、誰かが辻元も鳩山も守ろうとするよ。なのに、こういう情報のリーク、必ずしも敵対陣営から出てるってケースばかりじゃないじゃん。もう敵も味方も関係なく、「アイツ、生意気だ」ってメボシつけたやつをよってたかって引き摺り下ろそうとしてるんだよ。 ……つじもっちゃんを土井たか子があっさり切ったのだって、結局、自分に火の粉がかかるのを防ぎたかったからだよねえ。トカゲの尻尾切りは自民党の専売特許ってわけじゃなかったってことだ。
一連の事件の底流にあるのは、「所詮、政治家はみんな同じ穴のムジナ」っていう庶民の感覚じゃないのかな。 庶民はもう政治に「正義」なんか求めてない(もともと期待するほうが間違ってると思うが)。もっと言えば「正義派を気取るヤツ」自体が許せない。まさしく「出る杭は打たれる」。「デシャバリは引っ込め!」ってわけだ。 でなきゃ、どうして不正に関してエラソウなコメント出したやつばかり狙いすましたように疑惑が浮上する? いくらなんでも出来過ぎだよ。 けど、更に先を読んじゃえば、加藤紘一にしたところで、いったん議員辞職したって、そのうち戻ってくる気じゃいるよな。既にそんなニュアンスの発言してるし。で、それを許してしまう土壌も日本にはちゃんとあるってこと。 となれば、不正の糾弾そのものが、ただの出来レースだと言ってもそんなに的外れじゃないよね? で、実はそのことを国民の大多数が受け入れてしまっていると。 つまりはだ、政治が一種のバランスゲームに過ぎなくなってるってことは随分前から指摘されてたけど、それを一般国民も意識し、自覚するようになってきてるってことなんじゃないのか。 だから声だけは上げる。 自分に責任がかかってくることはないから。 出しゃばるヤツを引きずり落とす手助けだけはするのだ。 ……あのね、これってね、感覚的にはね、ストリップショーの観客がさ、前座のコメディアンに向かってさ、ワザと「さっさと引っ込め! 清水ひとみはどーした!」と叫んでるのと同じレベルなのよ。 ……政治についてマジメぶって発言してるやつがみっともないのはそういう理由。……どーでもいーや、政治なんて。
というのはただの前振りです(なんのだ)。 改めまして、年度初めで、マジメに仕事してますよ〜、の有久です。 つーか、仕事に余裕が出来てるからだけどね。 いったいなんのためにやってるんだかわからん仕事回されたって、やる気は起きね〜よ、とりあえず「今何をする必要があるか」ってのが見えてるから仕事が出来てるのだ。 その音頭取りが去年は見えない部署にいたからなあ。 ああ、しかしおかげでゆっくりトイレで昼寝も出来ない。 そのせいで会議中に寝ちゃうじゃないか。 仕事中でも休息は要るのだ。
朝方、しげに頼んでおいた洗濯、やっぱり忘れている。 鶏アタマめ。 そのくせ、要求だけは一人前にするのだ。 「肉買ったからオカズ作ってね。その間、オレが洗濯するから」 それもどうせ忘れるんだろう、と思ってたらまさにその通り。 私が台所仕事してる間、しげのすっとこどっこいは、のんきにパソコンネットなんかしてやがった。 「何やってんだよ!」 「何って何?」 ……脱力。 だんだん腹を立てるだけ時間の無駄って気がしてきたなあ。ヤフオクにかけて売ったろか、こいつ。 誰も買わないって? いやいや、グラム百円くらいなら売れるかも。精肉業者にな。Ψ(`∀´)Ψウケケケ……。 いったん干した洗濯物、適当に二枚重ねとかしてたので、またやり直させる。 今でさえこれだけボケまくってるのにトシとって更にボケたらどういう事態になるのだ。 想像するだに空恐ろしいなあ。
DVD『ロード・オブ・ザ・リング 指輪物語』。 現在公開中のアレじゃなくて、昔のラルフ・バクシ監督のアニメーション版である。タイトル勝手に変えるなよ、公開当時は『指輪物語』だけだったぞ。 前にも見てるんだけど、細かい動きなど確認するつもりで再見。やっぱ、ライブアクションをトレースしただけだから、役者の素人演技がそのまんま映ってるのがどうにもこうにも(-_-;)。実写版より遥かにダイジェストで深みもクソもないし。評価が低かったのもわかるね。 なんでいきなり見返したかっていうと、今号の『キネ旬』に、かつて企画されてポシャった『指輪物語』映画化企画のエピソードが載ってたからだ。 それがなんと1960年代のことで、主演に予定されてたのはなんとあのビートルズ。 フロドがポール・マッカートニーで、ガンダルフがジョン・レノンだと。彼らに意外な演技力があることは(失礼)一連のビートルズ映画を見ていればわかる。これ、笑いごとではなくて、実現してたら案外拾い物になってたのではないか。 予定されていた監督がデヴィッド・リーンにスタンリー・キューブリック! キューブリックは「映像化は不可能」とリタイア、リーンは意欲はあったらしいが『ライアンの娘』の撮影が押して準備に取り掛かれず、結局日の目を見なかったらしい。 ううう、返す返すも残念。ジョン・レノンのガンダルフなんてハマリ役になりそうだったのに。……あとのキャストは発表されてないけど、リンゴは間違いなくサムだろうな(^o^)。 でもジョージがやれる役ってのがないなあ。……馳夫? それだけはちょっと……(-_-;)。
その『キネ旬』誌、やっと、『クレヨンしんちゃん』の映画特集を組んでいる。 三留まゆみさんほかの対談あり、原恵一監督のインタビューあり、これまでの全九作の解説ありで、本格的。 対談、参加者のみなさんがことごとく、「しんちゃんだから」、と映画を見もしないで「下品」と決めつけている評論家連中が多いことに憤りを表明している。 以前、オタアミ会議室に「キネ旬の評論家はアニメを差別してる」と書きこんだら、「そんなことはない」と反論のレスが付いたことがあったが、ちゃんと偏見があるってこと、みなさん証言してるぞ。 その現状認識ができていないトンチンカンなレスつけた人、マジメなのはわかるけれども、以前もほかの人のコメントに視点のズレたレスをつけた人なので、それ以上相手にする気になれなかった。 最近オタアミに書きこみにくいなあ、と感じてるのは、何となく不毛な論争に巻き込まれやしないかとおっかなびっくりになってる面もあるんである。 と言いつつ、今度の『しんちゃん』の新作が面白かったら、また書き込みするかもしれないけど。 ……『オトナ帝国』は12日テレビ放映かあ。 劇場版のムックも5月に発売するしな。 また、『しんちゃん』の季節が巡って来たようだ。
マンガ、日本貸本漫画保存会『UAライブラリー10 すごいけどヘタな人 貸本ヘタまんが特集号』。 収録作品は峰しのぶ『遠い夢の日』、尾瀬京子『ノリちゃんは死んだ』、桂すみれ『月夜の宝石』、南原治子『白い花の恋』の四本。 ……どう感想を書いていいものか(^_^;)。だってタイトルが既にこのマンガ群の本質をヒトコトで言い表してるんだもん。 ストーリーを話したってなあ。 全部不幸な少女が幸せになるか更に不幸せになるか、どっちかの話しかないし(^o^)。 ともかく絵を見てもらわなきゃ仕方がない。百万言を費やしたって、これらの絵の「ヘタさ」をコトバで伝えることは不可能だろう。「パースが狂ってる」とか「絵柄が古い」とかいうレベルではないのよ(-_-;)。 欄外にソルボンヌK子さんほかのツッコミコメントがついてるのはこのUAライブラリーの特徴だけど、もう一冊買って、私もツッコミ書き入れてみたいくらいだ。 「リボンが水玉……のつもりだろうけど鹿の糞が付いてるみたい」 「この男の子の足は、両方に曲がるのですか?」 「女の子が手に持ってるのは海草? 鉄条網?(草花描いたつもりらしい)」 「ハモニカ吹いてるのか菱餅かじってるのか、どっちだ」 「バックにゃフツー、花だろう。なんで枯れ木とただの葉ッパ?」 「あっ! 肩からクローバーとヘンな花と葉っぱが生えている!」 ……まだこれでふたコマ分(-_-;)。キリがないのでやめます(´。`;)。 しかし、こんなので昔は一応食ってはいけたんだから、ホントにおおらかな時代だったのだね。
2001年04月09日(月) ハートブレイカー/『DRAMATIC IRONY』(藤崎竜)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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