無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年06月18日(月) オンナノウラミ/『うる星やつら 努力、女の道!!』(高橋留美子)

 いきなり蒸し暑い一日。
 昼間は土砂降りだったし。
 でもラッキーなことに通勤の行き返りはどちらも晴。濡れずにすんだ。
 いよいよ本格的に梅雨なのだろうな。


 あちこち「エンピツ」のご近所さんの日記を読んでいると、「ニュースキャスターが『小春日和』って言葉の使い方を間違えてた」という記事を読んで苦笑。
 私も昔は(小学生のころだよ)間違えてたからね。
 「小春」というのは陰暦10月(陽暦なら11月から12月にかけて)の異称。つまり初冬のころの春みたいに晴れた日のことをいう。
 単に「春」ってつくだけで季節が春だと勘違いしてる人、多いんだよね。
 だもんで、以前『徘徊する異人達』という芝居の脚本を書いた時に、そのネタを使った。
 日本語の間違いを外国人に指摘されるというギャグ。
 あの時の藤田君の慌てた演技は堂に入っていたなあ。

 日本人のほうが日本のことを知らないのはよくあることだ。それを短絡的に「日本人の恥」とは言いたくないけれど、「別に知らなくたっていいじゃん」と開き直るのは人間として恥ずかしいと思う。
 そういう人、大人にも子供にも増えたよなあ。


 仕事の帰り際に残業を頼まれる。
 しまった、逃げ損ねた(^_^;)。
 帰りが7時を過ぎてしまったので、予定していた原稿書きが出来ず。仕方がないので散歩をしながらアタマの中で構想を練り上げる。


 マンガ、高橋留美子『うる星やつら 努力、女の道!!』読む。
 インタビューはラムちゃんの声優、平野文。
 魚河岸のオカミさんになってたのは知ってたけど、ホントにすっかり老けちゃったなあ。『うる星』声優の中じゃ一番の若手だったのに。
 80年代のアニメだからもう20年が経つのだ。

 平野さん、「高橋先生はどうしてあんなに男の気持ちを描けるのか」と発言されているが、これは押井守の「『うる星』は原作者の男への恨みから成り立ってるからね」という批評と表裏一体をなすものだろう。
 高橋さんがしょっちゅう「自分はマンガが描ければいい」と発言されてるのを読んでると、その背景に多分あまり言いたくない過去があるんだろうな、ということが何となく感じられるし。
 だって、高橋マンガの男って、必ず女を裏切っているもの。
 あたるがラム以外の女の子にちょっかいを出すのを初めとして、『めぞん一刻』の五代くんも響子さん以外にもこずえちゃん、小夏ちゃん、まあ他にもいろいろあったみたいだし。らんまの外道ぶりはもちろん、あのストイックそうな犬夜叉ですらかごめと桔梗の両天秤。
 「男に恨みがあるんじゃないか」と言われても仕方がないのだ。
 普通、これで男に人気が出るわきゃないのだが、ヒロインが決まって「鈍感な聖母」なものだから、そういう男が物語の中で「許されてしまう」という構図を持つのだね。
 だから、「好き勝手しても、男の一番汚いところには気付かないでいてくれる」ラムちゃんや響子さんやあかねやかごめに、男のファンがつくことになる。
 ……結局、高橋さんは同じマンガしか描いていないのだよなあ。
 つまりは『四谷怪談』のバリエーションなのだ。実は結構、「根」は古い。
 だからこそ、そのパターンからはちょっと離れた『人魚』シリーズの再開を待っているんだけどねえ、こっちは。


 ああ、短く書くつもりがそれでも少し長めになっちゃった。
 昨日から桑田乃梨子の『おそろしくて言えない』を読み帰してハマっている。
 今晩もそれを見返して寝よう。

 体重は83.2キロ。一日で昨日増えた分が消えたばかりか更に痩せる。やっぱり熱くなって汗かいてるせいかなあ。
 ……こまめにフロに入ろう(-_-;)。



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