無責任賛歌
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2001年06月10日(日) |
ハカセ、負傷?!/『少女鮫』2〜5巻(和田慎二)ほか |
昨日夜更かししたので起きたのは11時。 もっとも、朝の7時に寝るのを通常、「夜更かし」とは言わんかもしれんが。 しかし、そのおかげであろうか。 今朝の体重が、ついに……ついに……。 84.8キロ! ダイエットを始めて幾星霜(ひと月だってば)、どうしてもクリアできなかった85キロの壁を、ついに破ったのだあああああ! よし、これで明日は一気に80キロの壁を破るぞ!(死ぬってば)
せっかく体重が減ったんだから、食べすぎない程度に朝飯(というか昼飯)はトウモロコシの梅茶漬け。 お茶漬けになにかヒト品混ぜるだけで何となくリッチに感じちゃうんだから、庶民は気楽なものである。
劇団の練習日であるが、今日は出勤で出られない。 でもヨシヒト嬢も穂希嬢もいるわけだし、そう話が進まんということもあるまいとタカを括っていたら、穂希嬢からメールが。
「半ギブスなんですけど重たいんです…月曜日に病院に行きます」
ギ、ギ、ギプス?!(゚o゚;)
い、いったい何があったんだ? 説明がないんで全く解らんぞ。 階段からこけ落ちたか、車にはねられたか、はたまたエイリアンにアブダクションにあったか、桜雅嬢にネジられたか。 なんでウチの劇団の連中はみんな説明が下手なヤツばかりなんだよう。
状況が解らん以上対処のしようもない。 昼からともかく仕事に行く。 でも、休日出勤くらい気分が乗らないものはない。ましてや心配事があると尚更だ。 まあ、仕事だからちゃんとやるし、手当てがつくから文句もそう言えないけどね。
手当ていらないから休ませて……(T。T)。
自分で疲れが取れてないってわかるの、マジでツライんよ。 でも不況でリストラでって方にとってはとっても贅沢な悩みを言ってるのだろうな、私。 どうもすみません。
『キネマ旬報』6月下旬号、三谷幸喜『みんなのいえ』特集。テレビや映画館でも随分、予告編を流してるが、なんだか全然面白そうじゃない。 いや、設定はいいのよ、家を建てるのに、家族と大工とデザイナーの意見がわかれてシッチャカメッチャカになるって言う。 でもね、ホントはその大工の役、三谷さんホントは伊東四朗にお願いしたかったんだと思うんだよね。それはこの映画のもとになった『アパッチ砦の攻防』初稿を書いた時点で、伊東さんを主演に据えてたことで推察できる。 田中邦衛には悪いけど、伊東さんのほうが合ってるよ、頑固な大工役。田中さんじゃもっさりしてて伊東さんほどのパワーがない。 それに予告編の画面見る限り、カメラワークが演出としてうまく機能してないの一目瞭然だもんなあ。動きがなくて、シチュエーションがうまく伝わってこないのだ。 でも本編見ると面白いってことあるかもしれないし。 それに人気者に対するやっかみで、三谷さんへのバッシングも多いので(「ビリー・ワイルダーが好きって言ってるわりに全然理解してないじゃないか」ってなもの。でも「理解できる」って言ってるヤツがいたらそっちの方がエセだと思うがな)、やっぱり応援したいのだ。 だからムダにメディアに出てつまらんギャグ飛ばすのはやめよう、三谷さん。イタいってば(^_^;)。
今回の記事の出色は「黒澤映画を読む!」かな。これまでに出た、黒澤明研究本、数十冊について、短いページ数の中で村川英・野村正昭・植草信和の三人が特徴をうまく捉えて批評している。 暴露本、スキャンダル本がなぜつまらないかと言うと、その人をネガティブに描こうとする結論が先に立って、それに合わせて記事が書かれるために、結局は表面的にしか人間をなぞれなくなるからである。 だから暴露本の面白さはその書いてる本人のヒネクレぶりのほうだったりするのである。清少納言の悪口書いた紫式部みたいに。 でも黒澤の生の声を知りたいと思ったら、ただの礼賛者でなく、しかし批判者でもない、冷静な批評者の筆になるモノを選んで読まねばならないということになる。 私も黒澤関連本はあれこれ読んでて、全集はもちろん、パイオニア的なドナルド・リチー『黒澤明の映画』、佐藤忠男『黒澤明の世界』なんかも持っているのだが、それらの批評をも一刀両断、「つまらん」と言いきるところが小気味いい。 買おうかどうしようか迷ってまだ買っていなかった野上照代(黒澤映画のスクリプターで『雨あがる』の監督補佐)の『天気待ち』は絶対に欲しくなった。黒澤明の「オレが撮りたい画は一つも撮れたことがないんだ!」って叫び、この人だけが聞いてるんだなあ。 アニメファンには『何が映画か』の宮崎駿との対談が必読だろう。これを読むとなぜ『もののけ姫』があんなにつまんなくなったかがよく解る(いや、視点一つで面白く見れはするんだけどね)。
新作情報、一番の期待は恐らくは岡本喜八の遺作になるであろう(からかいではなくてトシを考えればそれを覚悟せねばなるまいということ)『助太刀屋助六』がもうすぐ完成。 いや、時代劇だってことだけで筋は全然知らないんだけど、必ず捻ったアイデアを盛りこむ岡本監督のことだから、逆に事前情報余り入れずに見に行きたいんだよね。 キャストは仇討ちの助っ人を生業にする助六に真田広之、幼馴染の太郎に村田雄浩、太郎の妹お仙に鈴木京香、やり手婆のおトメに岸田今日子、そして仇の片岡梅太郎に仲代達矢。 渋いなあ。これでこの映画見に行こうってヤツいるのか。私は行くけど(^^)。
今まで数えるほどしかLD、DVD化されてこなかった岡本作品、先月から立て続けに発売され出した。 まだ買っていないのだけど、『英霊たちの応援歌』『幽霊列車(赤川次郎の永井夕子シリーズ第1作!)』に続いて、あの幻の『遊撃戦』が! そう、あの『独立愚連隊』のTV版がDVD化だよ! キャストも映画版そのまんま、佐藤允、大木正司、小川安三、堺左千夫の岡本組に、小坂一也、三橋達也も絡む。 今は金欠で買えないが、ボーナスが出たら……ボーナスが出たら……!
あ、貯金はするからね、しげ(^_^;)。
も一つ新作情報。『ドラドラ子猫とチャカチャカ娘』実写映画化って、誰が見るんだ?
帰宅したら今日は桜雅嬢が遊びに来ていた。 早速、穂希嬢の容態を聞いてみるが、「さあ?」の一言。
桜雅嬢に聞いた私がバカであった(ーー;)。
実際知らないんだろうし、悪気もないんだろうけど、友達がいがないぞ。せめて心配して見せるくらいのフリしろよな。 例の事件のについてのコメンテーターほどじゃなくってもさ。
でも、ペットポトルのオマケについていたアロマテラピーを見て「お香?」と言う、相変わらずのボケぶりじゃムリかな。
マンガ、和田慎二『少女鮫』2〜5巻読む。 しげがネットで白泉社に検索をかけて驚く。 「『和田慎二』の項目が全然ない!」 私も驚いて、あちこち調べてみると、この作品が白泉社での最後の仕事であったことが解った。なにやらトラブルがあって連載打ち切りになったらしい。 ああ、『超少女明日香』の版元が変わったのはそのせいだったのか。今まで知らなかった。 しかしどういう事情があったか分らんが、出版社のほうが作家を消耗品的に扱ったことは間違いあるまい。でなきゃ「決別」なんて事態にまで関係が悪化するわきゃないのだ。どうせ「ウチのカラーに合いませんよ、こんな戦争モノ。もっとラブラブしたモノ描けませんか?」とかなんとか言ったんだろうな。 そりゃ、私だって、和田慎二のマンガが面白いとは思わない(そこそこだとは思うけど)。けれど、「つまんないから切る」方式が将来的には限界をもたらすことは、少年ジャンプの凋落を見ても解ることじゃないのか? 『花とゆめ』、一時期の勢いはなくなってるけど、作家の扱い間違えてばかりいると客は確実に離れてくぞ。
でも確かに「レトロウィルスが少女をミュータントに変え、戦闘能力を引き出した」なんて話、『花ゆめ』誌で客がつくわけねえよなあ(^_^;)。
『らんま1/2 DoCoミュージックビデオ』をかけながら日記を書く。 今見ると無茶苦茶豪華なキャストだよな、DoCo。林原めぐみ、日高のり子、高山みなみ、井上喜久子、佐久間レイだもんなあ。みんな1本立ち出来る実力の持ち主ばかりじゃないの。 本家のCoCoより絶対に歌うまいし。 「わ〜す〜れ〜ない〜、<この空を>」 この「この空を」んとこ、誰かカラオケで一緒に歌ってくれるヒトいませんか? (それ以前に「思い出がいっぱい」を入れてるカラオケ屋がまず見当たらんのだが)
やっと日記が当日分に追いついたぞ。もう二度と一日に二日や三日分書きたくない。頼むからしげ、トラブルおこさんでくれ(T_T)。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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