無責任賛歌
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2001年05月25日(金) |
ドームにぃ、轟くピンのぉ音ぉ♪/『ウインドミル』11巻(橋口隆志) |
朝の体重、85.2キロ。 じわじわと落ちて行っている感じでなかなかいい調子である。
午後から眼科に行くために休みを取る。 今日はもともと一日仕事をするつもりで、医者には明日行く予定だったが、医者の方から「早いうちに眼科に行け」と言われていたし、どうも周囲に心配させてばかりいるので、さっさと対処することにしたのだ。 当然有給休暇にだって限りはあるので、そうそう休んではいられないのだが、どうも仕事を休んででも今日のうちに医者に行っておいた方がいいような気がしてならなかった。 このカンは見事に当たる。いや、別に診断結果が悪かったと言うことでなく、今晩会う予定だったUさんと、やっぱり会えなかったのだ。もし今日のうちに病院に行っておかなかったら、もうUさんにビデオカメラをお貸しする時間が取れないところだった。 自分で言うのもなんだが、いざというときのカンだけで人生をなんとか渡ってこれたような気もする。いいのかそんな行き当たりばったりで、という批判はあろうが、まあ、結果オーライであろう。
昨日、内科の先生に近所の眼科医を紹介されていたのだが、さて、そちらにかかるか、それとも天神まで出てダイテンアイガン……もとい、天神愛眼の眼科にかかるかで、しげと揉める。 無精者のしげは近場でさっさとすましたいが、そのあと映画を見たりして遊ぶのなら、天神まで行ってもいいという。 「でも検査のあと、俺、目が見えなくなるけど?」 眼底検査には瞳孔を開くために目薬を射すので、そのあと四、五時間は、視界が真っ白になってしまうのだ。 天神に行ったなら、そこでどこかの喫茶店にでも入って時間つぶしをしなければならなくなる。私はそれでも構わないが、人一倍トロイくせにせっかちなしげにはそれは耐えられまい。 渋々納得したしげと一緒に、紹介された眼科に向かって自転車でツーリング。近所の病院ならともかく、天神から家まで目の見えない私を自転車で誘導して帰るのは確かに至難のワザだろう。
案の定、目薬を2種類も射される。 以前検査を受けた時には1種類だったような気がするが、なぜ増えたのか。 薬について詳しいわけではないが、確か『怪盗紳士ルパン』で、ルパンが変装するために眼にアトロピンを射す、という描写があったように思う。瞳孔が開き、どよん、とした眼になるというが、眼底検査に射す目薬もこれだろうか。 でもネットを「アトロピン」で検索しても「頻脈・気道の乾燥・消化管活動の抑制」としか書いてない。じゃあ、ルパンが射してたのはいったいなんだ? 自分の眼に射されているのが何の薬か解らないというのはちょっと怖い。誰か目薬に詳しい人はいませんかね?。
この間は右眼の後ろが痛かったが、今度は左眼の後ろが痛い。 しかし検査の結果、幸いなことに眼底出血はなかった。 網膜は相当薄くなってるので、いずれは失明するんだろうが、できるだけ先延ばししたいものだ。
検査後、視力がなかなか元に戻らないので、休憩も含めて、帰り道にあるカラオケ屋「シダックス」で、フリータイムで夕方まで過ごす。初めのうちはやはり目の前が白っぽくて曲のナンバーもよく読めなかったが、だんだん目が慣れてきて落ちついてくる。 前回来たときには「孫悟空」というしょーもない機種を選んで大失敗だったが、今回は「ジョイサウンド」で思いきりアニソン歌いまくり。結構新しい曲も入ってきてるぞ。 今までレパートリーに入れてなかった「カウボーイ・ビバップ(リアル・フォーク・ブルース)」や「ダイガード(走れ走れ)」なんかも歌ってみる。しげはしげで「エクセル・サーガ」を歌っている。 でもみんな初めてなんで音程はうまく取れないし、調子が出ない。でもしげといっしょのときくらいしか練習モードで歌えないからなあ。 久しぶりに「銀河旋風ブライガー」を歌って燃える。山本正之ソングの中では実はタイムボカンシリーズよりこっちの方が好きなんだな、私は。 前口上もちゃんと歌うぞ。 お呼びとあらば、即参上♪
マンガ、橋口隆志『ウインドミル』11巻(完結)。 エヴァモドキのキャラにソフトボールをさせるというだけのマンガであったが、今巻で完結。 しげが「いったいいつまで買ってんだよう」と文句をつけてばかりいたが、確かに終わってみるとありきたりのスポーツマンガ(&ちょびっとエッチ)でしたとしか言えない。 表紙が毎回、主役の滝ちゃんの「そそる」ポーズだったのが、今度はキスをしようとするドアップ。椎名隆志が昔『椎名百貨店』でやってた「こいつマンガにキスなんかしてやんの。変態!」っていう寒いギャグを思い出しちゃったよ(^_^;)。 この表紙の変遷一つ取ってみても、作者がこのマンガのウリを「そっち」方面に傾けて置いていたことがよくわかる。ラストが滝ちゃんの出産というのも「おこさまのためのエッチな時間はここまでね」とでも言いたげで、潔くケリをつけたというか、話を放り出したというか。 そんなに文句つけるなら、どうして私は完結まで延々と買いつづけていたのかと疑問に思われるだろう。でも私にだってそんなん、理由は思いつかないのだ。 何となく買っちゃうってこともあるのよ、しげが高橋美由紀の『9番目のムサシ』をなぜか買い続けてるようにね。
夜になったら映画を見に行こう、と約束していたのに、しげは一度外に出て帰ってきたら、もう外出はしたくないと言う。 なんてぐーたらなやつだ、とは思ったが、無理やり引っ張り出してまたヒステリーでも起こされちゃかなわんのでほっとく。
9時過ぎ、私がトイレに入っている最中に鈴邑くんから電話(なんでこう私がトイレに入ってる時に限って電話がかかってくるのだ)。 しげが取り次いで、トイレの中の私に向かって、 「今からボーリングに行かないかって。行く?」 「別にいいけど……」 気がついたら5分後にはもう出かける準備をしなければならなくなっていた。しげはもう大はしゃぎである。ついさっきまで出かけるのをためらってたのは何だったんだ。
鈴邑君夫妻、程なくワゴン車で(車に詳しくないので車種は知らん)ウチに到着。 もう十時を回ろうかってのに、ふなちゃん、まだ起きている。 「起きてて大丈夫なの?」 「あ、今、疲れさせたほうが、明日ぐっすり寝ますからいいんです」 規則正しい眠り方をしたほうがいいような気もするんだがどうなんだろう。 どこへ行くのか、と聞くと、筑紫野にあるボーリング場だそうな。……ってえことは山を越えて……なんだ、ウチの職場からそんなに離れてやしないではないか。とすれば結構な田舎である。 どんな田舎に出もパチンコ屋と○○○○はあるとはよく言うが、ボーリング場もその中の一つなのかなあ。 移動中の車の中で、ふなちゃん、しきりに「まんま、まんま」と喋っている。というかまだほかの単語を知らないらしい。 「その『まんま』って、食べ物のことなの? お母さんのことなの?」 と愛上嬢に聞いたら、一言、 「両方です」 食欲だけかい(^_^;)。 でも、考えてみりゃ、赤ん坊の親への愛情なんてその程度のもんなんだよなあ。
「途中で、上(P)さん拾ってっていいですか?」 「ああ、いいよ、久しぶりだなあ」 上(P)君というのは、鈴邑君の友達で、私とも旧知の間柄であるが、ここ数年というものご無沙汰していた。鈴邑君の話によると相当カッコよくなっているということだったが、会ってみると昔と全く変わっていなかった。いや別にカッコ悪いやつだって言う意味じゃないんだけど。 彼もまた類友であるのか、変わったところのある男で(でも別にオタクってわけではない)、言葉のキャッチボールに微妙なズレを生じさせる点で、藤田君にも似ているところがある。 以前、私の脚本で舞台に立ったこともあるのだが、私としてはキザでカッコイイキャラクターを演じてほしかったのに、どう演じてみてもセリフが上ずってしまい、「寅さん」にしか見えなくて、演出に苦労した覚えがある。 針小棒大のことをよく言うので、こちらも話には気をつけるようにしていたのだが、今日も、 「今度、鴻上尚史さんの芝居に出ることになりまして」 と言うので、 「ああ、よかったねえ。で、それは『鴻上さんの台本を演じる』ことなの? 『鴻上さん本人から指導を受けて舞台に立つ』と言うことなの?」 と聞くと、 「……前者です」 とか。 ……ワザと誤解されるように喋ってないかなあ?
ボーリングの結果は、1ゲーム目は、私が、2ゲーム目は上(P)君がトップ。ボーリングをするなんて、多分十年振りくらいだが、ストライクもスペアもまあまあ取れたし、そう腕は落ちていないようである。 でもボールの重さは14から11に変わっていて、確実にトシはとっていることが自覚できるのであった。 それにしても昔と違って、ボーリング場も変わった。 特にいろんなイベントが増えているのが特徴的か。 ゲームの最中だってのに、ボーリング場主宰の「みんなでピッタリ100ピン倒そうゲーム」が始まっちゃうし、えらくハデである。ボーリングって地味なスポーツってイメージだったんだがなあ。 店員さんとの一騎打ちとかもある。つまりストライクを取り続けられたほうが勝ちってサドンデスだね。鈴邑君、上(P)君、チャレンジして見事に玉砕したのであった。ご苦労様(^^)。 なんと「スプリットを倒したらワンゲーム無料」なんてサービスまであった。実は私は、学生のころ思い切りボーリングにハマッてたことがあるのだが、もし当時にそんなサービスがあったら、もう全財産使い果たすまでボーリングにのめり込んでいただろう。 若気の至りに至らずにすんでよかったよかった。 それにしても、しげのやつは私がストライクを取っても、拍手するどころか、仏頂面をするばかりなのである。 「アンタのくせに生意気だ」って、私ゃ最初からアベレージ100くらいは行くって言ってるのに。 妻にも応援してもらえないというのは寂しいなあ。 ♪ボールはひとぉつ 戦いつづけぇてぇ 振ぅりぃむぅけばぁ ひぃとりぃよぉ♪ ……ってか? 何の曲かおわかりだろうか?(^o^)
上(P)君をお宅に送り届けた後、鈴邑君夫妻とジョイフルで食事。 次の公演の打ち合わせなど駄弁る。 スタッフが足りないので、どうしよう、という話から、自然に藤田君はどうしてる? という話題になる。 しげが何度も打診しているのに今度の芝居に参加する気があるのかどうか、イエスともノーとも返事が全くないのだ。 「自分から動こうって意志がなきゃ参加する意味はないけどねえ」と私は言うのだが、鈴邑君はともかく、 「もう一回だけメールを打ってみましょう」と拘る。 別に藤田くんをオミットしたいわけじゃなし、それならばと鈴邑君が「音響を担当して欲しいんだけど、しげさんにメールを送るように」と藤田君宛にメールを送る。 でも勘違い度・思いこみ度に関しては桜雅嬢と双璧をなすハイクラスの藤田君の事である。また思いっきりトンチンカンな返事を返してくれるんじゃないかと思うと、楽しみではある。
ジョイフルから自宅はもうすぐそこなので、歩いて帰るつもりだったが、つい鈴邑君に誘われて家まで送ってもらう。 けど、そのおかげで細い路地に入る時、鈴邑君、車体を思いきり壁に引っ掛けてキズをつけてしまった。 ……申し訳ない、修理にオカネかかるようだったら出すから遠慮せずに言いなよ、鈴邑君。
もう3時を回っていたが、Uさんにビデオカメラの件で電話を入れる。 でもやはりつながらない。 本当に遅くなっちまったんだから仕方ないと言えば仕方ないが、だったら初めから「遅くなってもいいです」なんて簡単に言わないでほしいものである。 もう明日会うしか時間がないのだよなあ。 本当は明後日には仕事関係で出張があるので、できるだけ明日はゆっくり休んでたかったのだが。
この日記もちょっと更新が遅れているが、長いこと書いてると眼が痛むので、時間の余裕があるときにちょっとずつでも書いていくつもり。 で、やっと再編集が終わりましたが(現在5/31)、ごく少数であろう読者のみなさん、過去の日記にまで目を通して頂いてますでしょうか?
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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