無責任賛歌
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2001年05月14日(月) |
今日の実験……失敗/今週の少年ジャンプ『ヒカルの碁』 |
朝起きて体重計に乗る。 寝汗も結構掻いているから、さて、何キロくらい落ちたかと思ってみてみると……。 85.8キロって、なんで? 500グラム増えてるじゃん! メシはおろか水分だって取ってないのになぜ増える。 まさか誰かがこっそりと、私のからだの中に空中元素固定装置でも埋め込んだのであろうか? 俺って実はキューティー・ハニー?
ファンのみなさん、ごめんなさい。
でも実際、理由が判らない。妖怪『寝肥(ねぶとり)』ってのが『桃山人夜話』に紹介されているが、あれは「女の病の一つ。大鼾をかいて色気なく騒々しいから愛想もつきるという。寝相の悪い女も変化の一つとか」ということだから、しげはともかく私には当てはまらない。 謎だなあ。<(@_@)>?
昨日の歩きがもう筋肉痛で来ている。 トシをとると痛みが来るのに日がかかるというが、一日で来たということは、まだまだ私は若いんだろうか。 んなわけねえな。 ともかく、今日は仕事しながらからだを動かすと、あちこちに痛みが走るのであった。
仕事帰りに自宅のマンションの隣の商店で、弁当を買い、ついでに今週の『少年ジャンプ』を立ち読みする。 基本的にマンガは単行本を買う主義なので、雑誌はざっとしか目を通さないのだが、もう何週間も続いている「藤原佐為対塔矢行洋」戦、そう『ヒカルの碁』のこれまでで最大のクライマックスの結末が気になってたまらなかったのだ。 佐為勝つか、名人勝つか、名人が勝っちゃったら、佐為の正体がバレちゃうわけだから、勝たせるわけにはいかないよなあ、でもそれで終わったら、やっぱり予定調和でつまらないよなあ、一体、作者のほったゆみさん、どんな手を使う気だ? と、期待半分、不安半分で見てみたら……。 凄い。凄すぎる。 ある意味、この展開は当然といえば当然であった。 しかし、「佐為対名人」の決着に気を取られていた私にしてみれば、これはまさしくウッチャリを食らったようなもの。脱帽、なんて言葉じゃ表現しきれない、これはまさに奇跡としか言いようがない。 少年マンガの王道を行くということは、ある意味、旧態依然としたパターンの繰り返しに堕することでもある。『少年ジャンプ』においては、連載が長期化するにつれて、初めは面白かったのに、似たような、同じような話が繰り返され、作品自体のエネルギーがどんどん消耗されていった。 その最も古い例は本宮ひろしの『男一匹ガキ大将』だった。 ウチのメンバーにはジャンプファンが多いので指摘するのは心苦しいのだが、鳥山明も、ゆでたまごも、車田正美も、高橋陽一も、今は尾田栄一郎も、この連載長期化による物語の引き伸ばしによる駄作化から逃れられてはいない。 それはマンガ家の才能をすり減らす悪しき「ジャンプシステム」のせいであることは、マンガファンなら先刻ご承知であろう(この間こうたろう君からもらった『MAD☆キャラバン』には、当時のジャンプシステムのために牛馬のごとく扱われているマンガ家の様子が戯画化されて載っている)。 なのにほったゆみさんはそのシステムに負けていないのである。 これを奇跡と言わずして何であろう。 私は軽々しく人のことを天才などと呼ぶことは憚るほうなのだが、ストーリーテリングにおいてほったゆみさんが手塚治虫をも越えていることは断言していい。少なくとも今後、『ヒカルの碁』をマンガ史において扱わないマンガ批評家を私は批評家として認めないことは間違いない。 なぜ、『ヒカルの碁』だけがジャンプシステムの波に取りこまれずにすんだのか、ということは、なかなか難しい問題である。とりあえず、ほったゆみさんが自分自身知悉している「碁」を題材にしたため、ということは言えるだろう。しかし、他にも分析すべき点は多々あるように思える。今後の展開にしたがって、もう少し突っ込んだ読み方をしてみたい。
今日も今日とてパソコン三昧、もうオタアミに『クレしん』については書きこむまいと思ってはいるが、ROMしているとやはり「その意見はなあ」とツッコミたくなって、手がウズウズしてくる。病膏肓であることだ。 エロの冒険者さんが、ご自分の日記の中で、名前は出していないが、私の勘違いに言及して弁護してくれている。 最初『オトナ帝国』を見たとき、ケンの「21世紀もあと30分で終わりか」と言うセリフを、「2100年の未来から現在をタイムカメラかなんかで覗きながら喋っている」と勘違いして受け取り、「ケンとチャコは未来人」と思い込んでいたのだが、これ、単純に「21世紀をあと30分したら20世紀に戻してやる」という意味だったのね。 初期設定では「ケンとチャコは過去の世界から来た」ということになっていたらしいが、それも映画の中では消えている。あくまであの二人は我々と同じ時間軸の上に存在しているのであろう。 それにしても、ただの誤解を「それだけケンとチャコが謎めいているからだ」とフォローしていただけるとはありがたいやら恥ずかしいやらである。 なんだか他にも勘違いしているところがあるような気がして、もちっとだけ上映が続くなら、もういっぺんくらい見に行きたいような気もしているのである。幼稚園の先生トリオによるセーラームーンのセリフ、「……お仕置きよ!」というのは聞こえたが、その前が聞き取れなかったし。 なんだかまた、しげを喜ばせちゃう結果になるのかな(^_^;)。
さて、今日もお散歩がてらのダイエット。 ともかく体重の増加を食い止めねばならない。 昨日よりも運動量を上げるつもりで、いつもは自転車で行く本屋まで、歩いていく。多分、距離的には往復4、5キロはあるはずである。 出がけにしげが「飲み物買ってきてねえ」と言っていたのを思い出して、スーパー「大栄」に寄る。 そのときふと、もしや……と思い、お菓子のコーナーを覗いたら……。
あ、あった! もはや手に入らないかと諦めかけていた「ゴジラ名鑑」、「キングコング対ゴジラ」が! こうたろう君からプレゼントされた「モスラ対ゴジラ」と合わせて、四体中、二体ゲット。 後は「初代ゴジラ」と「ゴジラ対デストロイア」だ。 え? 「デスゴジ」はもう持ってたんじゃなかったかって? それがねえ、グスグス(T_T)。どういうわけだかゴジラの右手がポッキリ折れてたんですよ。 パソコンの上に前向きに飾ってたのが、いつの間にか左横向きにされてたんで、ずっと気がつかなかったんだけど、てっきりしげがウッカリ折っちゃって、横向きにして誤魔化してたのかと疑っちゃった。おかげで「知らねえよ」としげの怒ること。 まあ、あれは多分まだ在庫がキャナルシティで売ってたし、今度、買いなおせばいいや……と言いつつ、また売り切れてたらどうしよう(・・;)。 ともかくゲットした二体は、もう破損したりしないよう、透明ケースに入れたまま飾っているのだった。
結局1時間20分ほどかかって、帰ってきたら、しげはもう仕事に出かけていた。でも飲みものはたっぷり買ったし、冷蔵庫に入れておけば勝手に飲むであろう。「ふくれん」のグレープフルーツ水、カロリー抑え目で1000mlパックが100円というのは嬉しい。
マンガ、吉田戦車『つやつや担任』B巻。 A巻読んでから一月くらい経ってるなあ。『スピリッツ』に連載されていたときに時々立ち読みしていた時には面白かったんだけど、まとめて読むとギャグのパターンが同じで、ちょっとダルく感じてしまうのだった。 『伝染るんです。』の頃に比べると、随分判りやすくなっていて、『戦え! 軍人くん』のころのギャグに回帰した感じを私は受けたが、「吉田戦車ってみんなどれもわかんなーい」という感覚のものにはその違いもよく判らないのだろうな。 前にも書いたと思うが、異常なキャラクターを出してはいるが、『つやつや』のギャグの骨子は昔ながらのボケとツッコミなのである。決して「不条理ギャグ」なんて大げさなものではない。『伝染』の方がまだ、キャラクターのそういった定番のやりとり自体は破壊されていた。 それを退行、と見るのは酷に過ぎるだろう。ギャグマンガ家の「延命」ほど難しいことはないというのは、我々が子供のころ大好きだったギャグマンガ家がほとんど現在「壊滅」状態にあることを見れば否定できない事実なのだから。
寝る前に再び体重を量ってみたら、86.2キロ。……また増えてるじゃん。 まあ、食うだけ食ってトイレに行ってないからこんなもんなのかもしれないけどさあ。
布団に横になって、DVD『BLOOD THE LAST VAMPIRE』、今日はデジタルマスターバージョンを見る。 でも、一日間を置いて見たせいか、オリジナルバージョンとどこがどう違うのかよく解らない。どっちもキレイに見えるんだがなあ。 そのうち、ゆっくり時間が取れる時にでも、じっくり見比べてみよう。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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