無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年04月21日(土) 帰り道涙道/映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』ほか

 わははい、給料が出たぞ♪
 ということで、映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』を見に行くことにする。
 何となく上司が「残業お願いできませんか?」と言ってたような気もするが、恐らく空耳か幻聴であろう(^^)。

 帰宅して時間を調べてみると、2時20分の回に間に合うためには1時25分のバスに乗るしかない。時計は1時15分。
 なのに女房は、予め出かける準備をしておくように言っておいたのに、布団の中で「ぐごお、ずびび、ふんがらべっちゃびー」と、寝ていたのである(毎回いろんなイビキを聞かせてくれるなあ)。
 女房のケツをひっぱたいてバスに乗り込む。道中、女房と「間にあうか、間にあわないか」で言い合い。「地下鉄に乗り遅れなければ間に合う」と繰り返して説明してやってるのに、女房はまるで信用しようとしない。「遅れるよ、間にあわないよ」といつもながらの不安神経症ぶり。これさえなけりゃ、女房と出歩くの苦痛じゃないんだけどなあ。
 天神東宝には15分前に着く。
 ところが公開初日だったせいか、既にチケットは完売。……凄いなあ。去年もたしか初日に見に行ったけど、座れないほどじゃなかったのに。『クレしん』人気、未だ衰えずという感じでうれしい。
 仕方なく4時20分の回を見ることにして、時間つぶしをする。
 天神東宝に来たらハイテク回転寿司を食う習慣になりつつあるが、今日はあまりいいネタがなく、女房、やや不満足な面持ち。
 「中とろが今イチ」なんて贅沢なことを言いやがる。ああ、でも寿司となるとなんでもうまく食えてしまう私のほうが、実は女房よりずっと小市民なのかも。いや、別に自分が貴族だなんて思ってないけどさ。
 ベスト電器で予約しておいたDVDを買う。今月は旅行もあるので控えたつもりだったが、それでも一万五千円。福家書店に回って、マンガその他を買ってやっぱり数千円。……この辺で打ち止めにしておかないとなあ。

 4時台の回も下手をしたら座れぬかもしれないので、1時間前に並ぶ。
 それでも既に列には親子連れが二十組ほど並んでいる。でも躾が結構いい子が多いのか、走り回ったりする子はいない。
 待ってる間に今買った本を読もうと思って、六道神士の『市立戦隊ダイテンジン』を読み始めたら、これがなんとエロマンガ。そうかあ、六道さん、そっち方面から出てたヒトだったのね。『エクセル・サーガ』だけじゃよくわかんなかった。
 お子様がウッカリ覗いちゃ教育上悪いかと思って(抱っこされてて上から覗き込もうとすればそれができる子もいたし)、ほかのマンガと取り換えたが、女房は私が袋にもどした『ダイテンジン』を平気で読みだしやがった。
 「だって覗くほうが悪いし」
 そりゃそうだけどねえ。

 待ってる間に、日渡早紀『未来のうてな』4巻(完結)、野間美由紀『パズルゲーム☆はいすくーる』33巻、読み切る。
 『うてな』はまあ、無難な終わり方。
 いじめの問題はきれいごとで片付けられることではないから、このマンガのようにハッピーエンドになっちゃうというのは、理想的過ぎるという批判も有り得よう。
 かといってリアルに描いて希望のない終わり方をしたいかどうかは、その作家の姿勢の問題である。何となく駆け足でコトが片付いてしまった印象はなきにしもあらずであるが、短い巻数での完結の理由は、人気がなかったというより、作者が陰惨ないじめを描く前にやめたくなったのではないか。
 早いとこ主人公を幸せにしてあげたかったんだろうなあ。おかげで作品的には『ぼく地球』ほどに濃くはならなかったけど。
 『はいすくーる』、久々の高校生編。……今までずっとアダルト編が続いていたから、なんだか新鮮で初々しい印象。既に十年以上続いているから、香月が「おっはー」なんて言ったりするわきゃないんだが、まあそこはご愛嬌。
 トリックはたいしたことないけど、陰惨な殺人は出て来ないし、肩が凝らずに読める点ではちょうどいいミステリ。本来ミステリは暇つぶしのためのものだしね。

 さて、映画本編の感想であるが、これはもう個人的には今までのベスト作品、『ヘンダーランドの冒険』を凌いだ。
 ともかく、映画を見ている時はおろか、外に出てからも、今見た映画を思い返すたびに涙が止まらなくなるのである。
 女房は「あんたが泣くなんて珍しい」と自分の亭主を珍獣扱いしてくれるが、そう言われても泣けるものは仕方ないのである。いや、もともと涙腺は弱いほうなので泣くのはしょっちゅうなんだが、一応、私はオトナなので、人前になるとその涙腺を抑えることもできるのである。
 でも今回はダメだった。
 映画の感想も書いておきたいところだが、書けばまた涙が出てくるのでもう書かない。
 ともかくなんでそこまで感動するかと疑問に思うなら、映画を見てちょ。お子様に混じって恥ずかしい、なんて思って行かないくらいなら(思うだけならいいけど、それを言い訳にするなら)、アニメファンをやめた方がいい。

 帰りに「ブック・オフ」に寄って、安売りDVDを物色、帰宅してようやく『ダイテンジン』を読む。
 しかしこんな福岡人にしかわからんネタ満載のマンガ、よくアニメにしたよなあ(エロ抜きだけど)。しかも原作では連載打ちきりのために動くシーンのなかった大天號、アニメでは最終回1個前でしっかり発動させてたし。
 でもエクセルが渡辺にしっかり犯されてたのはちょっと悲しかったな。なんかまあ、アレっすよ、やっぱりイルパラッツォ様と結ばれてほしい、なんて思ってたりはするしねえ。……悪いか純愛嗜好で。
 しかし和黒病院って、やっぱりモデルはあの……ああ、ヤバ過ぎてとても書けん(^_^;)。オーグラ劇場ってつまりあの……だから書けないってば。

 夜、買って来たDVD『デジモンアドベンチャー/デジモンアドベンチャー・ぼくらのウォーゲーム』見る。
 アメリカではちっとも受けなかったというこの映画版、そりゃ仕方ないよなあ、と改めて思う。これはもう、完璧に大人向けアニメであって、アニメ後進国でガキの集団であるアメリカ人に理解できるしろものではないのだ。
 だいたいデジモンの進化を表すのにBGMにラヴェルの『ボレロ』を使うという抽象的な感覚自体がなんだか分らないだろう。
 確かに、どちらも30分、という短い時間のせいで、設定が今一つわかり難い嫌いはあるが、「ワケ分らん」と放り出すほどのものではない。何より人物の表情をここまで豊かに描けているアニメはそうそうない。
 おかげで日曜の『デジモンテイマーズ』が楽しみになっているこのごろである(^^)。
 



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