無責任賛歌
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2001年01月03日(水) |
初夢。……初夢だってば/『雲竜奔馬』5巻(みなもとたろう)ほか |
体育祭の今日、ボクは体操服を忘れてしまった。もう、校庭には全校生徒が整列している。 先生に「どうしたらいいですか?」と聞いたら、先生は虫ケラでも見るような目でボクを睨み、「学生服のままで出るんだな」と言って嗤った。そんなことができるはずがない。僕は泣きそうになって俯いた。 先生はさすがに可愛そうになったのか、「2千円出せ、近所のスーパーで体操服買って来てやる」と言った。ボクは仕方なく、2千円を渡した。 でも、本当は、体操服を買って来てほしくなどはなかったのだ。だってウチの学校、男子もブルマーなのだ。イジワルな先生のことだから、きっとサイズの小さいピチピチのブルマーを買ってくるに決まってる。 ボクは急いでウチに帰ろう、と思った。ウチに帰れば普通のパンツがある。自転車に乗って、海岸ぞいの山道をボクは走った。山間にあるイキな一軒家がボクのウチなのだ。 ウチに入るなりボクは驚いた。空き巣だ。家中、家財道具がシッチャカメッチャカにひっくり返されていて、足の踏み場もない。 ボクは慌ててパンツを探した。どこにもない。あちこちひっくり返してるうちに時間はどんどん経っていく。もう、体育祭には間に合わない。よく考えたらパンツじゃブルマーの代用にはならないのだ。ああ、これが夢だったらいいのに。 しかたがない。ボクは体育祭から逃げて芸者になることにした。だって私、女の子なんだもん。 今日は初めてのお座敷、キレイなおべべに髪もきちんと結い上げて、取っておきの簪をさすの。鑑の前の私は内藤洋子か吉永小百合みたい。 お座敷の障子を開けて「こんばんわ」と挨拶。 「遅いじゃないの、みなさんお待ちだったのに」 「おお、可愛い子が来たな、初々しいのう」 ちょっと私も照れ笑い。早速音曲が始まって、お姉さんたちと一緒に踊る。ああ、みんなが私を見つめているわ、なんて晴れやかなのかしら。うふふ。
……見ちゃったものは仕方がないが、これが21世紀の初夢……(T_T)。
年末から年始にかけては時間が過ぎるのが遅い気がしたのに、もう三が日は終わり。つまりは年末年始はずっと起きていて、この二日は寝てばかりいたということなのだが。いい加減、滞ってる仕事に手をつけないと、時間がもうない。 と言いながら、今日もHPの書きこみやネットサーフィンしてる間に時間はどんどん過ぎて行く。年賀状の返事も書かねばならないのに私は何をやっているのか。
朝からテレビで冬休み東映アニメフェアの放送あり、結構熱中して見る。 『デジモン』第一作、ポケモンより出来がいい、という評判は聞いていたが、果たしてそう断定していいのか。『02』を見たときも思ったが、これは子供向けアニメでも大人向けアニメでもない、オタク向けアニメになっているのである。ラストのデジモンどうしの対決が、団地の間で行われるのは、怪獣映画のクライマックスが都市の中で行われているのを連想させられるし、鳴ってるBGMがラヴェルの『ボレロ』で、まるで『ネオ・ファンタジア』だ。これは『エヴァ』がクラシック曲を使いまくってたのに倣ったのだろう。でも悲痛なだけでカタルシスに欠けるんだよねえ。次の新作を見に行くかどうかは微妙だ。 『ゲゲゲの鬼太郎・お化けナイター』過去のテレビシリーズの中で一番原作に近いようでいて、どこかあのつきぬけたユーモアに欠けるのが不満だったが、映画版も同じ。水木しげるは静止画の魅力が大きいので、動かせば動かすほど味わいが薄れるのである。後は旧作の『ドラゴンボール』に『Dr.スランプ』。 『学校の怪談』、絵柄がアニメ絵で雰囲気が出ていない。もう少し泥臭いほうがこの話には合うと思うんだが。これじゃまるで『ぬ〜べ〜』だよ。
マンガ、みなもと太郎『雲竜奔馬』5巻読む。上田馬之助が上田馬之助だったのには大笑い。……何のことか解らんだろうが、歴史上の剣客である上田馬之助のキャラクターを、現代のプロレスラー、上田馬之助(金髪に髭の小男)として描いているのだ。こういうイタズラ、みなもとさん好きなんだよなあ。
夕方から、福岡シンフォニック合唱団のUさん、彼女と一緒に年始に来る。彼女ができたことを随分恥ずかしがっていたが、その辺の心情はちょっと私にはよく分らない。彼女の方も「なんでそんなに恥ずかしがるのか」と不満そうである。 まあ、このHPで公開したことでもあるし、今後は堂々としてもらいたいものだ。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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