無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2000年09月08日(金) 這えば立て、立てば歩めの夫心/『ビーストテイル』(坂田靖子)ほか

 女房を病院に連れていく。
 ギプスはまだ外れないが、歩行許可は出る。しかしギプスを着けたまま歩こうとしても、妙に股が開いて歩きにくいらしい。
 結局、もうしばらくは松葉杖のお世話にならねばならない様子。

 映画『PUPS』、今日までの上映なので無理して行くことに。
 映画館が博多駅バスセンターの上なので、天神まで出張るよりは楽かも、と思っていたが、雨降りの道を少しは歩かねばならず、女房、今にも滑りそうでいかにも危なっかしい。
 でも、本当に久しぶりの外出だったので、女房、多少はしゃぎ気味。
 松葉杖なしでエスカレーターを器用に昇っていく。次のエスカレーターに移るときだけケンケンで行けばいいのだが、それでもかなり体力を使うらしい。映画館のある七階に辿りつくまでに息が上がっている。
 女房、こうたろう氏から頂いたお見舞いのお返しを物色する。何だかよく分らないが面白いモノらしい。いきなりお送りしてビックリさせる算段だろうから、今はまだここでモノの正体を明かすわけにはいかない。
 映画のあと、久しぶりに外食。女房、きのこのオムライスを頼むが、注文を間違えてしまう。クリームソースのはずが、来たものはなぜかトマトソース。
 ウインドウで品名を確かめておいたにもかかわらず、テーブルについた途端、その名前を忘れてしまい、適当に注文してしまったのだ。
 ……いくら記憶力がないと言っても、ちょっとひどすぎないだろうか。
 帰りは雨もやみ、順調に帰宅。しかしこんなにしんどい思いするくらいなら前売券買うんじゃなかったなあ。……はあ(´o`;)。

 岡田斗司夫・田中公平・山本弘『史上最強のオタク座談会3・絶版』読む。アニメ・特撮界の裏話が聞けるのは楽しいが、作品の読みがいつも浅い。
 マンガ『ビイ・ストリート』2巻。ミステリマンガの書き下ろしだけを集めたこのアンソロジーシリーズ、冬目景や斎藤岬などの実力派を集めていて、試みとしては面白い。ただ短編でしかもマンガでは、あまり深みのあるものは描けないのが弱点か。
 坂田靖子『ビーストテイル』、グリム童話やイギリスの民話のマンガ化だが、坂田さんのことだから相当改変しているかと思ったら、意外と原点に忠実。でも、あの「白い」空間の温かみはどの作品にも溢れていて心が和む。実はこんなマンガが描きたいのだ。
 明日は休日出勤なので、早目に寝よう。



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