無責任賛歌
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2000年09月06日(水) |
妖怪っぽい〜妖怪っぽい〜♪/『ブロックルハースト・グロープの謎の屋敷』(シルヴィア・ウォー) |
もう日向ぼっこは飽きたぞ。何とかしてくれ。 薄茶色のTシャツを着ていたら、職場の若い子から上半身裸と間違えられた。 炎天下に裸って、わしゃ山下清か。
女房、十日も寝たきりなので、いい加減退屈してきたらしい。 私が買い物に行こうとすると「一緒に行きたい」と駄々をこね、テレビゲームを少ししては「飽きた」と投げ出し、「読む本がない」(本棚に囲まれてるのに)と喚き、私がパソコンに向かっていると、5分置きに意味なく呼びかけてくる。 うるさいのでさっさと近所のスーパー大栄に行くと、フルタ製菓「百鬼夜行」という妖怪フィギュアを見つけた。 どうせチャチなオマケだろう、と思って表紙を見ると、これがとんでもなくリアル。造形誰や、と思って見ると、海洋堂の竹谷隆之! 全8種類だそうだが、そこにあったのは3種類だけ。とりあえず買ってきて組み立てる。妖怪単体だけでなく、背景のあばら家も細かく造形している点がニクい。 「網剪(あみきり)」は本当に竹やぶの間を飛んでいるように見えるし、「ぬっへっほふ」は映画『さくや』よりも鳥山石燕の絵に近い出来。「青坊主」は夜光る蛍光バージョン!(数が少ないらしい) 女房は一目見て「変」と言ったが、妖怪に対するロマンがないぞ。 ああ、他の5種類も揃えたいなあ。「牛鬼」や「ぬらりひょん」や「狂骨」もあるんだよ……。
シルヴィア・ウォーの『ブロックルハースト・グロープの謎の屋敷』読む。 生きている人形の家族、メニム一家が、近所の人々に人形と知られずに何十年も過ごしているという話。 なぜ正体がバレないのか? それはメニム家の人々が皆「天才的な演技力の持ち主」なので人形だと気づかれないのである。 ……んなバカな(^_^;)。 家主が訪ねてこようとしたり、危機は何度も訪れるが、それを見事に回避する。その過程も素晴らしいが、何より、彼ら「人形」のアイデンティティが(何しろ死なないし成長もしないんだから)自分達の「物語」(「ごっこ遊び」)を絶えず作り続けることにある、という発想が秀逸。 人間だって結局はそんなもの……って、押井守みたいだけど。 「ごっこ遊び」に批判的な長男や、屋根裏部屋で作りかけのまま放置されていた長女、ウソツキの次女など、家族のキャラクターが立っているのも立派。 こういうの、テレビシリーズにするといいのになあ。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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