無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2000年08月11日(金) 小心者は女房に内緒で寿司が食えるか?/『冥王と獣のダンス』(上遠野浩平)ほか

 朝から劇団のメンバーが来宅するという話だったが、10時を回っても来ない。
 女房が連絡を取ると、C−1(藤田真也)君、寝過ごしたとのこと。自動車持ちの彼が移動のアシになることが多いので、彼がコケるとみなコケる。まさに親亀こけたら状態。
 こういう事態はしょっちゅうで、練習の後で、女房に「今日どんな面白いことがあった?」と聞くと、大抵彼の話題。本人は失敗を気にしてシオシオのパーとなってるらしいんだが、なあに、そんなに気に病むこたあない。完璧な人間なんていやあしないのだ。

 12時近く、ようやく鴉丸嬢、其の他君(この芸名、何とかならんか)、C‐1君来訪。
 脚本を上げた以上、演出に口出しすることはないので、別室でDVD『スヌーピー』『アイアンジャイアント』を見る。
 『アイアン』、問題点はあると思うが、やはり空を飛ぶシーンで泣けてしまう。そうだなあ、人間の演出が薄っぺらで全く感情移入ができないのが難点なのだなあ。鉄人の動きや表情ももっとセーブすれば数倍よくなったろうに。
 帰り際に、鴉丸嬢、京極夏彦『魍魎の匣』、三遊亭円朝『牡丹燈篭』、日渡早紀『記憶鮮明』を借りていく。
 京極は塩浦嬢の勧めか? 相変わらず本の趣味がいい。

 メンバーがロケハンに行ったので、その間に外出、「えぞっ子」でみそラーメン。女房がみそ嫌いなので、一緒にいるときは全く食べられない。嬉々として「特製」を注文する(具と麺の量が多い)。これが「鬼のいぬ間の」というやつか。
 ……でも、だったら寿司かステーキくらい食ったらどうだ。

 上遠野浩平『冥王と獣のダンス』読む。主人公たちの恋心が読んでいて気恥ずかしくなるほどピュアだが、戦場の恋は純愛であるべき、という作者の創作姿勢なのだろう、それはそれで好ましい。
 椎名高志『ジパング』1巻、藤田和日郎『からくりサーカス』14巻、高橋留美子『犬夜叉』17巻。『犬夜叉』はアニメ化だそうだが製作は『ガンダム』のサンライズ。畑違いだが得てしてそういう時に傑作が生まれる。期待したい。

 夜、久しぶりに「オタクアミーゴス」に書き込み。『ジュブナイル』を軽く誉める。あまり話題にならんような気もするが俺が好きだからいいんだい。



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