あふりかくじらノート
あふりかくじら



 神秘、地球。

泣けた。

月と太陽と地球。すべてが圧倒的な奇跡でできている。雲がうつくしくかかっていた。

ものすごい静かで強いパワーを感じた。自分はこの星に生かされていると思った。



宇宙そのものというよりも、むしろ、宇宙の中に地球が浮かんでいて、大気があって、雲がかかっているんだということを強く感じて、感動して涙が出そうになった。


ここにこうして生きているって、ものすごいことなんだよね。

風の感触、雲の感触。少し陰ったそのすべての美しさ。



ほんとはよい子はしてはいけないんだけど、日食グラスなんてものは持ってなかった。そんな用意のいいタイプじゃないし、見る気もなかったから。


それでも、少し薄暗くなって、ラジオのパーソナリティが太陽がかけていく様子を興奮しながら語っていく中でどうしても見たくなり、部屋の窓から見た。


幸運なことに、雲が少しかかった太陽は、肉眼でも見ることができた。



日食グラスだったら、この色合いや大気の感触まで見えなかったかもしれない。

ほんとうに忘れられない、圧倒的な瞬間だった。



帰り道も、空を見上げて、うっとりとなった。
ほんとに素晴らしいことだよね。幸せだよね。


与えられた生を、まっとうしたいと思った。



これは、夕焼け。
今朝、日食を終えた太陽さん。

また、普通の顔をして沈んでく。














2012年05月21日(月)
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