あふりかくじらノート
あふりかくじら



 しなやかな、オンナの「まろみ」

最近新しいイシューが出たこのペーパー。(友人が編集)

男脳とか女脳の次のところに、なんだかかっこ良く仕事してる男性二人の対談があるのだが、それを読んで考えてしまった。

男性のひとりは、女性に対して「努力しなさい、努力を」という。
つまり、気遣いとか気配りとか、そういうこと。
何かしてあげるとか。男はなんだかんだ言ってもそういう女に弱いと。

で、この対談でインタビューしている女子(たぶん友人)も言っているのだが、そういう「気配り上手」っぷりを見せ付けるオンナは女に嫌われがち。
でも、男はたとえそれがわざとらしくても、「可愛いやつよ」などと思ってしまうのだそうだ。うむむ。

別の友人女子に訊いてみたら、それはオンナ慣れしている男が優しくしてくれたときに、「もう〜あたしだけじゃないんでしょ、ずるいわー」とか思いつつもうれしかったりするのと似ている、とか。なるほど。


とはいえ、個人的に毒を吐かせてもらえば、わたしは他人の仕事を横から奪ってでも茶を淹れたり、気配り上手を見せ付けたりしてニコニコしているオンナは死ぬほど嫌いだ。(毒)
マジ、大っっ嫌い。その場で張り倒したくなる。

お茶を自ら進んで淹れるということについては、たぶん何度か書いたことがあると思うけど、わたしはその場で自然にその役に自分が納まるのがふさわしいだろうと思ったときしかそういうことをしない。
わたしの嫌いなタイプのオンナは、たいていお茶淹れて満足してるし、そういう様子を見ているだけでも男脳ガチガチの自分は反吐が出るぜ、って思う。お茶じゃねぇだろって思う。

つまり、こういう対話の場があるのが大切なのに、お茶はそれを助けるものでしかないのに、お茶淹れて満足してんじゃねぇよ、ってこと。
ほんと、「キクバリ」ごっこしたらもう満足してる女子ってけっこういるのよ。
せっかくの会話の場所なのに、そういう集まりの趣旨が見えなくなって、もうキクバリのことばっかり、って状態。もったいないでしょ?
あ、それで満足してるならいいのか。


でもまぁ。
気配りってそういうものじゃない。
他人の仕事を奪ってまでやることではない。(わたしはこういう女子に仕事を奪われることが多い。それもキライ)

やっぱり、こういうわざとらしいオンナは、女レベルが低すぎると確信している。マジ、低すぎ。


でも、もちろんわたしは、頑として「お茶など淹れるか」と思っているわけではまったくないのはわかるよね。

たとえば、自分の好きなひととか、好意を持っているひとなんかがいて、そのひとのために、気付いたら自然に手が動いて「キクバリ」しちゃっていることがある。

すごく、自然に。

色んなひとが集まっていて、この場所の和みがいいなと思っていたら、すっとお茶をみんなに淹れたり、お酒を注いだり。しかも、もちろん、当然だけれど「アタシお茶淹れます」なんて絶対に言わない。言ったこと、ないと思う。
自然に、その場の会話を続けながら。すっと手が動いている。
視線は、手元と相手の顔を交互に見ている。
流れを、とめないように。

そしてこのとき、「お茶を淹れること」などはもちろん目的じゃない。
相手が、いい気分になってくれること。
自然とそれを望んでいること。
自分のキクバリを「可愛い」と思ってほしいとか、そんなことは微塵も思わないで、ただ、相手との時間を楽しみたいと思っていること。


こういうことが無意識に出来たら、いつも出来たら、そのひとは女レベルが高いのだと思いませんか。


そして、それが、この対談で男性たちが言っていた女性の「しなやかさ」だったり、女性独特の「まろみ」のようなものであったり。


そうなのだと思いませんか。



で、あたしもオンナレベルを上げるために切磋琢磨でありますわ。

2008年10月17日(金)
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